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TOKYO ISLANDHOOD Meetup 島プレゼンター"ぶっちゃけ"座談会レポート (前編)

皆さんこんにちは!TOKYO ISLANDHOOD with STARTUPS事務局です。
斬新なアイデアや優れた技術を活用して東京の島しょエリアの魅力向上や地域課題の解決を目的として、スタートアップや個人事業主等による島しょエリアでのビジネス展開を支援するプログラム「TOKYO ISLANDHOOD with STARTUPS」。令和5年度は、伊豆大島、利島、新島、式根島、神津島の5つの島をフィールドに事業展開を目指す事業者を募集しています🌊

本プロジェクトのスタートを受けて、島を舞台とした事業を行う上で現地に暮らす島民との関係づくりや島への理解度を上げていくために、本プロジェクトでは各島より関係者を招いてミートアップ企画「TOKYO ISLANDHOOD Meetup」を全4回にわたって開催しました。

今回の舞台となる5つの島から毎回個性溢れる島ゲストの方々にご登壇いただきましたが、一方で、まだまだお話を伺いたい!この事業をどう思っているのか本音をお聞きしたい!ということで、ミートアップイベントにご登壇頂いた3名と事務局による座談会を開催しました🗣
座談会にご参加いただいたのは、神津島から稲葉豊美さん(株式会社こうづしま観光公社 代表取締役)、式根島から下井勝博さん(新島村商工会 経営指導員)、そして、伊豆大島からは伊藤奨(いと〜まん)さん(株式会社TIAM 代表取締役社長)の3名。 

さてさて、どんな話題が飛び出したのでしょうか? 
今回は島側の視点から本プロジェクトに対するぶっちゃけトークの様子をたっぷり前編・後編でお届けします。ぜひご覧ください!


ミートアップイベントに参加してみて…

皆さん、本日はありがとうございます!
まずは今回のミートアップイベントに参加されての率直なご意見・ご感想を聞かせていただけますか?


ミートアップではお伝えしきれなかったことも多かったですね。
なので、実際に島に来ていただいて、目で見て会って話して感じてもらって、なぜこの島で事業をやるのか、ぜひその辺りを島の人たちと話をしてほしいですね。そうすることで、受け入れ側の島としても印象が大分変わってくると思います!


10月に現地見学としてのツアーも予定されているので、まずは島に来て色々見ていただきたいですね〜!


例えばですが、漁業に投資したいという企業さんもいらっしゃいましたが、島の実情を考えると漁業の未来は厳しい状況ではあります。農業のように人の意思である程度手を入れて作物を育てることができるのとは異なり、漁業は自然相手なので、島に来ていただけると課題の解像度も上がると思います。


私からは、島は兼業じゃないと生活できないことをミートアップでお伝えしました。漁業一本だけで生活していくのはやっぱり厳しい。例えば、冬場には工事現場で働いたりする実情もあったりします。一つの事業にこだわるのではなく、選択肢を複数持つという観点も必要かと思います。


すでに成功しているビジネスモデルだからといって、そのまま島に持ち込んでうまくいくとは限りません。島には人間関係など精神的な部分も影響してくるので、その辺りの事情も捉まえながら事業をつくっていく必要があると思います。


島側の見えない事情や現状とのマッチングを行う上でも、参加企業さんがそれぞれ考えていることをもっと知りたいですね。民間が主体で動く事業なので、限られたリソースを投じながら事業に取り組むことになります。無駄にはさせたくないと思いますね。


まずは島を知る、島を愛する

応募する事業者の方は島が好きで、島に貢献したいという企業さんと、すでにビジネスをやっていて、ビジネスの拡大や展開領域として島を考えている企業さんとではかなり温度感が違うと思うのですが、このTOKYO ISLANDHOODはどちらに重きを置いているのでしょう?


もちろん島が好きで、島に貢献したいという想いを持った事業者さんは採択したいと思っていますね!


島に想いがないと事業はもちろん、生活していけないですよね。
島の生活は独特ですから、人間関係も独特です。 
島でビジネスをするには、前提として島の人口規模を考えないといけないです。もちろん観光客をはじめとした交流人口も想定できますが、船や飛行機のキャパシティも限られるし、シーズンのオンオフも関係します。島全体のマーケット規模を考えてビジネスを考えていく必要があります。


もちろん企業さんだけにお任せするのではなく、島の当事者である私たちが、島に足りない部分はここです!とお伝えした上で、うまく島で実現できる事業になるようにしっかり対話を進めていきたいですね。


島で事業を進めていく上でのポイントとは?

事業モデルを確定させるのは実際に島を見てからにすべきだと思いますね〜


そうですね。
まずは仮説や検証ポイントを持って、実際に島に訪れた際にマッチできそうか、といったスタンスで現地見学に入られるといいかもしれません。
現地見学の際に実際に現地の人にも色々聞いて欲しいですね。


1回来たぐらいではわからないですよね〜
2回、3回と自腹でも来ないと。笑
事業をやるとなると尚更です!


僕らだけでなく、地元の人とも話ができる場が作れるといいし、ぜひ多くの島の方々から話を聞いて欲しいですね。


あと、やっぱり島の人が求めていないものを事業化するのは難しいと思います。観光客だけを対象にした事業となると繁忙期だけに絞られてしまうので。島の人が何を求めているのか、何を必要としているのかを見極めた上で事業を考えて欲しいというのは本音ではあります。


島の人たちが求めているものを付け足していくビジネスもあれば、今ないものをつくるというビジネスもある。それがベンチャーの入りどころです。 
アイデア自体がユニークでいいけれど、それを実現するプロセスには何かしらの試練が待っていることを覚悟した方がいいかもしれません。
島の人と対話する姿勢は必ず持っておいて欲しいですね。難しいビジネスでも対話することで実現可能なラインが見えてくるかもしれないので。



まだまだ話題は尽きないところではありますが、一旦こちらで前編はおしまい。また次回、後編でも島で事業を進めていく上でのコツなど、たっぷりお伝えしてまいります〜💪
次回をお楽しみに〜😁


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