【私なりの】「面白い」要素の一つの答え

文庫本を一冊読み終えた。

普段はエッセイやマンガ、雑誌などを主に購入するので、小説を読むこと自体が久しぶりだった。
読んだのはこちら。

葉山透『君は空のかなた』(幻冬舎)

買った理由は、タイトルと、あと表紙に惹かれたから。
私は本もパケ買いする。
表紙のイラストや写真から受け取るイメージ、雰囲気が好みでないと、なかなか購入まで至らない。
(それが原因で失敗することもあるけど。)
表紙やタイトルはやっぱり大事なのだろう。

とてもマンガっぽい印象を受けた。
台詞やキャラクターがキャッチーだったり、展開の軽快さだったり、持っていき方だったり。
しばらく小説を読んでいなかったので、流行りとか最近の傾向が分からない。
読んでいて最初の方で面食らってしまった。
「マンガを読んでるみたいだ…」

それは裏を返せば、読みやすいということである。
今日は前回の続きの第二章から読んだが、
気付いたらそのまま第三章に進んでいた。
マンガと違い、小説やエッセイなどはめちゃくちゃ集中力を使うので、いつも区切りのいいところで休憩を挟みながら読む。
だが今回は、読み進めるほど早くページを捲りたくてたまらなくなっていた。
こんなふうになる本も久々である。
同じようになったのは、根本聡一郎『プロパガンダゲーム』(双葉文庫)以来だ。

読み終えた後で、何が面白かったのか、
ひいては何に自分が面白いと感じるのかを考えた。

(以下ネタバレを含む。箇条書き)

・人物の変化していく過程が面白かった
・二宮竜胆(にのみや・りんどう)が章の最後で見せる「デレ」にキュンキュンした
・主人公よりも竜胆の魅力
・竜胆の冷淡で人嫌い→主人公にだけ心を開くという王道すぎる変化
・竜胆の容姿端麗・クール・お金持ち・料理上手という設定にマンガ要素を強く感じる


創作物における登場人物の変化について。
たとえば後ろ向きな人が行動を起こすとか、そういうのがやっぱり好きだ。単純に元気を貰える。
人が変化していく過程を手軽に見ることができるから、みんなマンガとか小説読むんじゃないか。
それか、簡単に変われない人や他人のことを思い出して、創作上の人物に憧れを抱いているのではないか。
みんな本当はもっと軽やかに変化したいのでは。そのきっかけを待ち望んでいるのか。
そのきっかけが人であれば嬉しい。というかご都合主義でもいいから、俺を変える魅力的な人が現れてくれ。と願っている?

今回『君は空のかなた』を読んで考えたのは、「変化していく人物は魅力に映る」
ということ。

キャラクターが変化していく魅力を分かりやすく描くことが、面白い作品を作る一つのやり方なのかもしれない。

「面白い」に絶対は無いと思うけどね、、、

(このnoteは考えをまとめる為の文字起こしです)

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