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#新婚旅行でニューヨークに行った話 〜写真編〜 no.2「Dia:Beacon」


マンハッタンから電車で1時間半、ハドソン川沿いをひたすら行くとたどり着く町、ビーコン。のどかな田舎のような雰囲気の町にある巨大な現代美術館、Dia:Beaconは今回の旅で最も行きたい場所の一つだった。


ナビスコの廃工場だった建物に、S,M,L,XL様々な大きさの作品が置かれている。ウォーホルによる何十個もの連作が一つのスペース360度に並べられていたり、車のスクラップを組み合わせて作られた人間の背の2倍くらいはある作品がいくつも置かれていたりする。


あまりのスケールに段々と感覚が麻痺してくるのだけれど、リチャード・セラの作品を目の当たりにした時は違った。巨大な鉄板が地表から傾斜して立ち上がり、空間を圧迫しながら仕切っているのを前に、超自然的な人工物が自然そのものの脅威というか抗えない大きな力を表現しているように感じて深く感銘を受けた。


この大きな作品を作りあげた作家の創作意欲、または使命感のようなものも同時に想像して、僕は勝手に「自分の力を信じろよ」と励まされているようにも感じていたのだった。

Dia:Beacon
3 Beekman St, Beacon, NY 12508, USA


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