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本を書いています。

Vol.11 読むことについて。

執筆中の本もいよいよ再校が上がり、カバーデザインも出来てきています。以前にもここで書いた通り、装丁デザインはプロにお任せしていますが、カバーには自筆のイラストを採用してもらっています。もうすぐ書影も公開できるかと思いますので、ご期待ください。

ところで先日、電車に乗っていたときの話です。隣にいた若い女性が、何やらすごい勢いでスマホをシュッシュッと操作しているのが気になりました。すぐ横にいたのでチラッと見えてしまったのですが、どうやらInstagramをチェックしているらしく、ひたすらスワイプしてはダブルタップして❤︎を付けまくっていたのです。

で、詳細はもちろん見ていないのですが、私の周辺視野ギリギリで伺う限りは、電車に乗っている間中、ひたすらその操作を続けて、そのまま降りて行かれたんですね。

個人的に、これはかなり衝撃でした。「こりゃあ本どころか文字すらほとんど読まないはずだわ…」と。いや、いいんですけどね別に。

また最近、本屋をのぞくとあることに気づくと思います。ビジネス書に多いのですが、出版済みの売れ筋の本の横に「マンガでわかる〇〇」といった形で、コミカライズされたバージョンが置かれているのをよく見かけるのです。おそらく、出版不況が続く中で、活字離れしている人たちに向けて本篇と同内容のマンガを提供することで、内容だけでも理解できるようにという出版社の苦労の賜物なのでしょう。

正直、本を読もうが読むまいが個人の自由なのですが、せめてビジネス書を読んで自分をアップデートしようという意識があるのであれば、文章で読んだ方が、論理的思考力のUPにもつながるのではないかと、個人的には思う次第です。

私もついこの間まではそれほど本を読む方ではなかったので、偉そうなことはまったく言えないのですが、本を読まない人は大体こう言います。

「3行読むと眠くなるんだよね」

…いや、わかります。わかりますが、そこを何とか乗り越えたいですよね。

私も最近たくさん本を読むようになってやっとわかったのですが、本を読むという簡単な行為にも、どうやらコツがあるようなのです。今回はそれについて、私も意識している読書のコツを書かせて頂きたいと思います。

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①無理して読み切ろうと思わない

これは池上彰さんが著書に書かれていたのですが、読むのがつまらなくなってきたら「もったいない」とか思わずに、途中でやめちゃってもいいということです。大体の本は、全編に渡って隙間なく面白い状態が続くという方が稀です。最初は興味を持って読み進んだけど、段々つまらなくなって読む手が進まなくなってしまったら、飛ばして読んでもいいし、割り切って「次の本にいっちゃおう!」くらいの気持ちで読むのも、ひとつのコツなのです。

②中途半端なところで区切る

日本人は特に「キリがいい」のが好きです。何となく変なところで区切ると気持ち悪いと感じることすらあるかもしれません。しかし、律儀に章や小見出しのところでなくても、敢えて中途半端なところでしおりを挟んでおいた方が、続きが気になってまた本を開きたくなったりすることがあるのです。これは、本や文章を書くときのコツとしてもよく言われていることです。

③何冊かの本を併読する

これも②に近い部分があるのですが、要は気分を変えるということです。一冊の本だけに集中するのも良いのですが、どうしても飽きてしまったりするものです。そんなときは、同時に読んでいる別の本に切り替えて、後々また戻ってくると、また新鮮に見えて、読み続けられたりします。私自身、昔から同時に5冊くらいの本を読むクセがありました。結局読まずに脱落する本もあるのですが…。

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いかがでしょうか。どのコツも、1冊に集中するよりも、少し肩の力を抜いて気楽に構えた方が読み続けやすい、ということでもあります。これは、『「面白い!」のつくり方』にも通じるところがあるのですが、少し「余裕を持つ」ということと、「よそ見をする」ということが大事なのです。これらを意識することで、インプットの効率を上げる効果があるのだと考えています。

ちなみに私は最近、読んだ本をAmazonの「ほしい物リスト」を使って「読書リスト」としてまとめています。何を読んだかをまとめておくのも、大事かもしれません(この間、同じ本を2冊買ってしまいましたが…)。

読書のコツ、よかったらぜひ試してみてください。そして、ぜひ拙著の方もよろしくお願いします。できれば、これに関しては途中で諦めずに読み切って頂きたいところではありますが…(笑)


Photo by Fahrul Azmi on Unsplash

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