本が発売になりました。
Vol.22 本を書くことは商品開発と似ている説。
ついに…拙著『「面白い!」のつくり方』が発売になりました。
「もしかしてもう置いてたりしないかな…」と、会社の近くの書店を覗いたら、なんと店頭に積んでありました。緑とオレンジの目立つ本が。
店頭に山積みになった自分の本。
まさに思い描いていた絵が、そこにありました。
思わず店員さんに「著者なんです」と声をかけ、名刺を渡し、こっそり用意していた我が子特製のPOPを手渡した所、快く設置してもらえました。この作戦はいいかもしれない…。明日から、時間を見つけたら色々な本屋さんに突撃したいと思っています。
印刷された本が送られてきたときの喜びもさることながら、書店という流通システムに乗ったという事実には、純粋に驚きを隠せませんでした。何だかもう自分だけのものから世の中のものへと巣立っていったような感慨すらあります。主体が客体になったような不思議な感じ。
そこに置かれている本は、まぎれもなく商品でした。
書いている間にも思っていたことですが、本を書くということは、商品を開発することに似ているような気がします。
何を書くかを考えるのは企画部門、内容を精査しながら調べたり書き直したりするのが研究開発部門、本番の文章をひたすら執筆するのは製作部門、できた文章を推敲するのは検査部門、そして、できた本を売り込むのが流通販売部門、SNSなどを使ってより売れるように宣伝するのが広告宣伝部門…といった感じで、すべてが当てはまります。
検査〜広告宣伝までは、もちろん一人でやるわけではありませんが、先のPOPの話やTwitter広告の話のように、自分でできることも結構あるのです。もちろん自分で色々やるのは簡単ではありませんが、これがなかなか面白い経験でもありました。
そして何よりも本づくりを通して「ものを作って売る」ということの大変さを、改めて理解できたような気がします。反面、丹精込めて開発した商品が世に出たときの喜びは、何ものにも代えがたいものがあります。
また、以前「本は人なり」という話をここで書きましたが、本が著者自身を映す鏡のようなものだとするならば、ここでいう商品とは、まさに自分自身のことでもあるのです。
本を書くということは、自分自身を開発するということ、つまり自分自身をよく知り、自分の考えを研ぎ澄ましていく作業なのかもしれません。
とにかく、普段の仕事では得られないような経験をたくさん得ることができたということだけは、間違いありません。あとは広告宣伝部門の出番です。ここは自分の専門に近いはずなのですが、果たして…。
というわけで、いつもの宣伝です。書店での目撃情報、本を読んでの感想なども、お待ちしています。
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