#100 書評「教育無償化は国難突破の万能薬」【一笑門 マガジン】
どうも!海先輩です!
このマガジンでは、毎朝配信しているPodcastプログラム「海先輩の一笑門RADIO」の内容を発信しております。
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おはようございます。海先輩です。
今日は書評回。
読んだのは、政治家の下地幹郎さんが2019年に書かれた著書、「教育無償化は国難突破の万能薬」という本です。
著者である下地さんは、元郵政民営化・防災担当大臣で、衆議院議員を6年間お務めになられました。
沖縄県宮古島のご出身で、会社役員をご経験されたのち、1996年に衆議院議員に初当選しております。
本書の主張を一言でまとめると、
教育無償化は、ただ教育費負担が減るだけでなく、日本が今抱えている様々な社会問題の解決の糸口になる。そして教育無償化の効果を恒久的なものにするために、これを憲法に明記すべきである。
というものです。
「憲法に明記までせずとも、法律や予算で対応できるのではないか」という意見に対して下地さんは、
現在の憲法にも「義務教育は、これを無償とする」と書かれており、教育の完全無償化を憲法へ書き込むことにより、国民がその理念や方向性をしっかりと理解することに繋がると言っています。
また、法律での対応だと、時の政権ごとに法律が改正されてしまうおそれがあり、財源面においても恒常的なものにならないので、憲法への明記が必要だと仰っています。
そして、教育無償化のための財源案を9つ提案しており、社会保障などの予算見直しや、大企業向け研究開発税制の廃止、自治体合併、国家公務員の人件費削減などが提案されていました。
さらに個人的に興味深かったのは、教育無償化は家計の教育費削減だけでなく、国が抱える諸問題の解決に繋がるということです。
例えば、国の税収アップです。
これまでの日本では、国民から税金を集め、それを財源として公共事業などを行い景気を上向かせる政策が中心でした。
これからは、「政府が損をして得を取る政策」、つまり、国民にお金を戻して可処分所得を増加させ消費を活発化し、景気を上向かせてから税収増をはかるという発想だそうです。
イメージとしては、国が教育に投資をして、税収増という利益を受け取るというものです。
今までにない景気循環の発想で、非常に興味深かったです。
僕も今若手社会人の働き方や生き方に関する情報発信をしていますので、人材の教育にはすごく関心があります。
人口が減っていく日本において、一人一人の若者が学力や知識をつけてスキルを高めることは日本の国力アップのためにも重要だと思うので、今後の教育分野に関する政策も追っていきたいと思います。
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