【10分師匠】「世界一の監督になれたバックボーン」〜松平康隆〜
どうも、伊志嶺海です。
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さて、今回の師匠は松平康隆さん。
松平さんは日本の元バレーボール選手で、日本男子の代表監督、そして日本バレーボール協会の名誉顧問を務められていた方です。
今回は、松平監督がお母様から学んだ教えてについてシェアさせて頂くのですが、実はお母様は盲目だったそうなんです。
しかし、そのようなことは考えさせないくらいパワフルなお母様で、ものすごく刺激になりました。当時はまだ「男は」「女は」という考えが強く、お母様も「男なら〜〜」という教え方をされていたそうなのですが、男女関係なく参考になる内容なので、この記事では「男は」の部分について省かせて頂きますね。
松平さんはお母様に学んだ3つの教えを大事にされていました。
1つ目は、「負けてたまるか」と静かに自分に言う、ということです。
松平家はお父様が経営者であったもの、お父様にもしものことがあってしまったら、盲目の母と幼い松平さんは路頭に迷ってしまう状況だったそうです。
そんなときにお母様は、当時女性が仕事を持つなんて考えられもしなかった時代だったにもかかわらず、骨瓶を焼く起業をしたそうです。なんとしても生きていかなければならないという気概がお母様をそうさせたと、松平さんは言います。
お母様は松平さんに、次のことを繰り返し教えていたそうです。
「負けてたまるかと、静かに自分に言いなさい。」
どんなに強そうに見える人でも、弱い部分があるものです。弱い部分というのは、ナヨナヨしているということではなく、怠惰や自分への甘えを指します。
常に自分自身を叱咤激励し、己に打ち克つことが人生では大事だということですね。松平監督も、バレーボールで世界一を目指すにあたって、1番大事にしていた言葉だそうですよ。
2つ目が、「語尾をはっきりする」ということです。
盲目のお母様がいらっしゃるご家庭だったこともあり、日頃から言葉ではっきりと伝えるということは大切だったそうです。
欲しいのか欲しくないのか、やるのかやらないのか、はっきりと宣言し、一度口にしたらブラさないことが重要なんですね。
リーダーが二言ばかりでは、メンバーをついてきません。戦略や作戦は変われど、目指す方向性や方針は常にブレないように意識することが大切です。
そして3つ目は、「卑怯なことはしない」ということです。
松平さんは、お母様の目が見えないことを利用して、嘘をついたことがあるそうです。そのときにお母様に、
「人の弱みにつけ込んで騙すとは、人間として最低だ!卑怯なことはするな!」
と言われ、それ以来人の弱みつけ込むようなことは金輪際しないと誓ったとのことです。
どんなことに対しても、失敗や思うような結果にならないことの原因は「自滅」であることが多いと思います。つまり失敗は、自分の怠惰や甘え、至らなさによって起こることがほとんどだということです。
特にスポーツやビジネスのコンペなどの勝負事では、相手に勝つということを意識してしまいがちですが、それよりも先ず、自分自身に打ち克つという強い気持ちを持つことが大事ですね。
松平監督のお母様の教えを肝に命じて、今後の人生に活かしていきたいです。
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