見出し画像

#33 乃木坂46に学ぶベンチマークの重要性【一笑門 マガジン】

どうも、伊志嶺海です。

このマガジンでは、毎朝配信しているPodcastプログラム「伊志嶺海【一笑門 RADIO】」の内容を発信しております。

****************************************

おはようございます。伊志嶺海です。

「日本の夜明けを創る。」を合言葉に、相棒とともに夜明創造プロジェクト旦 -TAN-を運営しております。

今日は乃木坂46についてのお話です。

言わずと知れた日本を代表するアイドル、乃木坂46。僕は乃木坂を好きになってまだ1年とかそこらで、周りに乃木坂ファンの友人が多かったことから影響を受け、楽曲を聴くようになりました。

今僕は乃木坂46の伝記とも言える書籍「乃木坂46公式書籍 10年の歩き方」を読んでいるのですが、いちアイドルグループに成り上がるまでのストーリーは、まるで少年ジャンプの漫画かのようで、乃木坂46について詳しく知らない僕でも楽しく読ませて頂いています。

「乃木坂で誰が推し」「どの楽曲が好き」という話をしだすと、日が変わりそうなので、今日は乃木坂から学んだ「ベンチマークの重要性」について話してみようと思います。

乃木坂46は「AKB48の公式ライバルをつくる」というコンセプトから始まりました。

今日僕が言いたいことはこの始まりのコンセプトに全て詰まっているのですが、これよくよく考えるとめちゃくちゃ凄いことをしているなと思うんです。

当時AKB48は国民的アイドルの代表格で、音楽番組はもちろん常連で、選抜総選挙が話題になったり、神7がドラマ、バラエティで大活躍をしていたり、誰もが認めるキングオブアイドルでした。

そのAKB48に勝つんだ!といって、オーディションという完全にゼロスタートから始める気概の強さに感服しました。

しかも、48グループと違い常設劇場も持たないことや、何よりその名前の由来が僕は好きです。

名前の由来は、

「AKB48より人数が少なくても負けないという気概」から、48より少ない"46"という数字を用いた

ということだそうです。この意味の持たせ方、たまらないですね。めちゃくちゃかっこいいですよね。

圧倒的な強さを誇り、既に大活躍している相手を前に、声高々に勝つと宣言し、そこからコツコツ努力していくのは、生半可な気持ちではできないと思うんですよね。

本書でも、乃木坂46は始まりの時点では、

海の物とも山の物ともつかぬ存在だったことは否めない。

株式会社KADOKAWA「乃木坂46公式書籍 10年の歩き方」, 2023年3月

と書かれています。

後発のライバルであると何が大変かというと、明らかに実力では及ばないのに「比較される」ということですよね。最初のうちは負けていると分かりながらも、ライバルの宿命として必ず比較をされます。

本書にはメンバーのコメントやインタビューも多数載っておりますが、「本当にAKB48を越えられるのか。もしかしたら並ぶことすらできないんじゃないか。」と思っていたメンバーもいるようです。

このように先行者有利という観点ではAKB48より明らかに不利な状況でしたが、今となっては、乃木坂46も日本を代表するアイドルへと成長していますよね。

僕が思う、乃木坂46の人気拡大のポイントは、「ライバルだと宣言し、どんどん比較されたこと」です。

この比較されたことが、初期のメンバーの苦労にも繋がるのは間違い無いのですが、比較されたからこそ大きくなったとも思うのです。

AKB48という同じ女性で大人数のアイドルであるというベンチマークがあると、ファンも「AKBと違って、乃木坂はここが良い」という推せるポイントが見つけやすくなりますよね。

あとは、人は弱いものを見るとやっぱり応援してあげたくなるものです。もし乃木坂46が「AKBのライバルです!AKBに勝ちます!」と言わずに、デビューしたとします。もちろんそれでも実力をつけながら大きくなっていったとは思いますが、もしかすると「AKBのパクリだ!」的な声がもう少し多かったかもしれません。

「AKBに勝ちたい!」とはじめに宣言した時点では、当然実力はAKBに敵わないわけです。しかし、「勝ちたい!」と宣言するということは、自分が下だと認めている謙虚さの表れでもあります。

人はそんなこれからのびしろのある謙虚で弱いものを、自然と応援したくなるんですよね。乃木坂46はファンの応援したくなる気持ちをも捉えたんだと思います。

AKB48のライバルだと言われて乃木坂46の初期メンバーとなった当時中学・高校生の女の子達は、これまで感じたことのない希望と不安と期待に押しつぶされる思いだったのではないかと思います。

そしてときは流れ令和。今度はそんな乃木坂46の公式ライバルとして誕生した新しいアイドルグループがいます。

それが、「僕が見たかった青空」というグループです。

個人的には、乃木坂46の書籍でいちアイドルの歴史を学びつつ、リアルタイムで新しくアイドル界の天下を狙う新進気鋭のグループの活動を応援することが学び深く、面白いですね。

「乃木坂46公式書籍 10年の歩き方」はまだ読んでいる途中なので、またPodcastとnoteで内容をシェアしたいと思います。

僕は乃木坂46の林瑠奈が好きです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?