【10分師匠】「努力の上の辛抱という棒を立てろ」〜桂小金治〜
どうも、伊志嶺海です。
このマガジンでは、毎朝10分間で偉人の哲理を学ぶPodcastプログラム「10分師匠〜偉人の哲理〜」の内容を発信しております。
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さて、今回の師匠は桂小金治さん。
桂さんは落語家としてタレント活動をスタートし、その後は映画俳優、テレビドラマ、ワイドショーの司会など、芸能界で数々のご活躍をされた方です。
今回は、そんな桂さんのお父様のお話を読みました。正直涙が出ましたね。ものすごく良いお父さんで、我が子を決して甘やかさないが、とても信頼している姿に感服しました。そして、努力の先に感動があるんだということも学べました。
今回の結論は、以下です。
なんか新しいことを始めようという気持ちは誰しもありますよね。ダイエットやギター、英会話などなど。そして、なかなか実行できない人もいるかもしれませんが、少しやってみるという人もいます。
大事なのはここから。必ず辛抱する時期が来るということです。いきなり上手くできる人なんていないですから、できるようになるまでは、辛いものです。
それを乗り越えることで、最後花が咲くんですね。桂さんは10歳の頃のお話でこのことを学んだそうです。
10歳の桂さんは、友人の家に遊びに行きました。そこにハーモニカがあったので吹いてみたところ、すごく上手に演奏できたそうなんです。
無理かなと思いつつも、家に帰ってお父さんに「ハーモニカが欲しい」とせがんでみると、お父さんは、
「いい音ならこれで出せ」
と、神棚にあった植物の葉を一枚取り、その葉を吹いて「ふるさと」を奏でたそうです。それがまた聞き惚れてしまう音色だったそうなんですね。
ただお父さんは吹き方は教えてくれませんでした。ただ「俺にできてお前にできないわけがない」とだけ言ったそうです。
しかし、そこから桂さんも練習をしますが、一向に音すらならない。結局数日でやめてしまうのです。
それを知ったお父さんは、「お前悔しくないのか。俺に負けたんだぞ。」と一喝してきたそうで、それに触発され、来る日も来る日も練習を続けるようになります。そうやって、メロディーが奏でられるようになったそうです。
そして、得意満面にお父さんに披露したところ、お父さんはこう言います。
「偉そうな顔するなよ。できるようになったのは自分一人の手柄じゃない。世間の皆様のお力添えに感謝しなさい。」と。
努力することだけでなく、人様へ感謝することの大切さも学んだんですね。
その翌朝、目を覚ますと枕元に何やら細長いものが。そうです。なんと開けてみるとハーモニカがあったんです。
喜んでお父さんのところへ行くと、
「努力の上の辛抱を立てたんだろう」と。
嬉しすぎてお母さんにも話にいくと、
「ハーモニカは三日も前に買ってあったんだよ。お父ちゃんが言ってた。あの子はきっと草笛が吹けるようになるからってね。」
いやぁ痺れますね。これは感動です。
ただ甘やかすのではなく、人生において大事なことを教えながらやりたいことをさせてあげるお父さん、とても素敵だと思いました。そして、努力の先にある感動も、ものすごくいいですね。
誰しも、やってみたい!と思うことはあっても、一歩踏み出せなかったり、踏み出しても続かなかったりってすると思うんです。ただやっぱり、最初からうまくいくなんて無いものです。
ぎこちなくて面白く無い時期を乗り越えてこそ、立派な花が咲きます。このことは肝に銘じたいと思います。
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