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【10分師匠】「与うるは受くるより幸いなり」〜コシノジュンコ〜

どうも、伊志嶺海です。

このマガジンでは、毎朝10分間で偉人の哲理を学ぶPodcastプログラム「10分師匠〜偉人の哲理〜」の内容を発信しております。

音声はstand.fmとSpotifyで聴くことができるので、そちらもぜひCheckしてくださいね。

さて、今回の師匠はコシノジュンコさん。
コシノさんは日本のファッションデザイナーの方で、その才能は若い頃から発揮されていたようで、「装苑賞」という新人デザイナーを対象とした公募型のファッションコンテストで、当時19歳とうい最年少で受賞。その後国内外でファッションデザイナーとして活躍していきます。

そんなコシノさんですが、今回コシノさんのお母様が遺言として遺された言葉をご紹介くださっています。その言葉が、

「与うるは受くるより幸いなり」

です。この言葉は、新約聖書に載っている言葉なのですが、意味はその言葉通りで、「人から恩恵を受ける立場よりも、人に恩恵を与える立場の方が、よっぽど幸福だ」ということです。つまりギバー(Giver)であるほうが幸せなんですね。

コシノさんもご自身のエピソードとして、ご自身のブティックでお世話になった元国連大使の方の息子さんの個展を開催した時のお話をされています。その個展にはその元国連大使の方とお付き合いがあった方達がたくさん来てくれたそうで、息子さんの絵を購入したり、コシノさんにとってもいろいろな出会いに溢れた個展になったそうです。

コシノさんはこのご経験について、まさに母の遺言通りだと感じたと当時を振り返っています。きっと元国連大使の方は、現役時代たくさんの方に恩恵を与え続けたんでしょう。それがこの個展のタイミングで返ってきたんだと思います。

少し話が変わりますが、私の好きなお笑い芸人さんであるオリエンタルラジオの中田敦彦さんが以前こんなことを仰っていました。

「他の芸人さんのライブには積極的に足を運んだ方がいい。今まで自分の味方をしてくれた人ってどんな人だったか考えると、自分がその人のライブに行ったことがある人達だ。」

過去に何かしてもらった経験があると、今度は助けてあげたくなるのが人間です。もちろん見返りを求めるわけではないですが、結果として周りのために行動してきた人が最後幸せになるのは間違いなさそうですね。必ずしも分かりやすい形で返ってくるとは限らないですが、周りの人のために良いことをした時点で、自分自身気持ちが良いものです。その時点でもう幸せですね。

他にも稲盛和夫さんの「利他の心」や宮沢賢治の「雨ニモマケズ」にも、今回のコシノさんのお話と似たものを感じました。良い人生にしていくために、経済力やスキルアップの鍛錬だけでなく、人間力をも育んでいきたいと思います。

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