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最近(考えの整理)

自己紹介

こんにちは
石塚工業株式会社の小柳郁弥です。

現在、栃木県足利市にあるプラスチック射出成型工場を経営しています。
父が4代目の社長になり、順当にいけば私が5代目社長になる予定です。

栃木県足利市出身の1992年生まれ31歳。奥さん1人、愛犬1匹(ポメラニアン)で生活をしております。

石塚工業の仕事は
メイン:「メーカーからの下請け業」
サブ:「再生素材を使用した製品開発」
で経営をしております。

会社について


石塚工業は今期71期になる会社です。
私が勤めてから5年が経過しました。

この5年間は、コロナウイルス、戦争、円安など外部環境によって、
経営状況が大きく変わってしまうことに焦りを感じ、日々数字と格闘していました。

5年間毎日本業と向き合い続けどうすれば良くなるのかを考え続け
ようやく結果が出始めてきたと感じています。
(まだまだですが)

しかし、経済状況が目まぐるしく変化する令和において、企業経営を安定化させるには、常に油断が出来ない状況が続いていくと思います。

これから考えていくこと

日本の企業経営の中で重要なことは、「利益の最大化」だと考えています。

この意味はお金儲けではなく、
「納税」=国益の最大化
「賃金」=家族・従業員が豊かな生活をする

上記を達成する事が、日本という国の経済が発展し、人々が豊かになると考えているからです。

その中で、企業の利益を最大化させる道筋を作ることが、経営者の役割であると考えています。
※ここでいう道筋とは、理念や会社の方針など割と抽象度が高い内容

しかし、この経営者の役割も、段階によって変化していくと、最近感じるなと思います。

創業期:全て自分でやりきる(営業、総務、経理、など)
拡大期:方向性を決めて舵を切る(理念、採用、決断など)
成熟期:未体験

キングダム(飛信隊)でいうと、
創業期:100人将
拡大期:3000人将
かなと思います笑

石塚工業の段階


石塚工業では、創業期から拡大期へと転換をしていく、段階になってきたと感じています。(長い創業期でした

というより、いつまでも創業期のままやっている事が、日本のため、従業員のためではないと個人的には感じています。

ここからはビジネス用語を混ぜながら話したいと思います。

コンフォートゾーン


僕は、企業が拡大期に突入するためには、「コンフォートゾーンからの脱却」が一つのキーワードだと思っています。

石塚工業のコンフォートゾーンとは、
・下請け業
・プラスチック射出成型業

だと思っています。

では、「コンフォートゾーンからの脱却」が必要である理由は、
「コンフォートゾーンの拡大」を目指してしまうと、現状の改善策になってしまうと考えているからです。



製造業の利益とは、売上ー製造原価ー販管費=利益(ざっくり)

売上を伸ばすために必要なことは
①生産数を増やす
②製品単価を上げる

②は取引先がなかなか首を縦に振ってくれないので、
基本は①を目指すことになります

①を目指していくためには

1稼働時間を増やす(24h生産しつづける)
2成型機を増やす
3作業効率を上げる
4新規製品の獲得

1を採択した場合は、夜勤人材の確保及び24h稼働して利益が取れる製品の受注
2の場合は、工場の増設(石塚工業ではスペースがないため、増設になる)
3の場合は、現場の動線、生産スケジュールの調整など取り組みやすい
4の場合は、現状との変化がない(常に新規製品を追っています)

上記のように、売上を増やすには、営業活動を行い
生産ラインを見直し、24時間体制を作るといった、当たり前にやらなければならないことの延長線上になってしまうので、売上が爆発的に上がることはないと思います。また、工場の増設は投資に対するリターンが見込めないので、採択する可能性は低いです。

コンフォートゾーンからの脱却


71期になり石塚工業では
「物」ではなく、「物語」を作る経営を


を経営理念に掲げスタートしました。

単純な「物」ではなく、「物」に込められた思い、考えなどその一つ一つの「物語」を紡いでいく企業になると決めました。


1つの柱として、「事業承継」「技術承継」を考えています。

「事業承継」
昨今、M&Aという言葉をよく耳にしています。
事業承継という点では、M&Aは良い手段だと思います。
しかし、最近ではM&Aが本当に最適解なのか?と考えるようになっています
M&A以外の方法で、企業の物語を作れたらいいなと考えています。

「技術承継」
工場の中には、熟練の職人さんしか出来ない技術があると思います。
実際に、ある工場に伺った際に、「〇〇という技術は、〇〇さんしか出来ず
後継者に困っています」という話を聞きました。

経験・感覚で技術を習得している職人さんは多く、この技術をデータ化するのは難しいですが、この「技術承継」は日本の技術を活かし続けるためには必ず必要なことだと思っています。

2つめの柱として、「自社ブランドの促進」を考えています。

「再生プラスチックを使用した自社ブランドの開発」
2023年5月に、石塚工業初となる自社ブランド「リプラ」を立ち上げました。

このブランドは、自社工場から排出される、廃材のみを使用したブランドです。

ブランドを立ち上げた目的しては、
①環境問題を改善するための貢献
→昨今、プラスチック業界は世間から環境に悪いなど良くない目で見られています。しかし、その中でも環境問題を良くするために、何か出来る事はないかと思い作りました。

②石塚工業としての認知度の向上
→石塚工業では、これからコンフォートゾーン以外のことに挑戦していく予定です。そのためには、今まで石塚工業を知らない人にも届かなければ意味がないと思っていますので、


上記2つの柱を石塚工業のコンフォートゾーンからの脱却と捉えていいます。

また、メイン事業の新しい試みとしては、
・技術のデータ化
・省人化

を目指して工場の最適化を進めていこうと考えています


4月3日(水)時点の考えは上記ですが、また変わるかもしれません
今年は上記を目標に行動していきます

一読いただきありがとうございます。

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