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カンガルー日和を読んで|図書館の話が不気味で面白い

村上春樹さんの本をまた一冊読みました。題名は「カンガルー日和」です。
この作品は1983年ごろ書かれたものです。掲載先があまり読者の目に触れらないところ(非売品の冊子)なせいか、かなり自由というか独特な世界観で書かれています。

そんな作品たちを一冊にまとめたのが、このカンガルー日和のようです。

今日は、本書を解説したいと思います。


読書環境はオーディブル/多部未華子さん朗読の作品

オーディブルのおすすめで、ぼくの目の前を横切ったタイトル。なにか楽しそうな気がして読んでみました。(耳で聞きました)

朗読者は多部未華子さん、美声に誘われて聴くことにしました。多部未華子さんファンの方はオーディブルで聞くのがおすすめです。

動物が擬人的に登場する短編物語が満載

カンガルー日和は、短編集冒頭のお話です。カンガルーの生態を観察してあれこれ論議をする内容です。

他の話も、アシカの世間話など、なぜか動物が関係する不思議なエピソードであり、日常を感じさせる短編がたくさん入っています。

ひとつの短編が終わると、次、次と全く異なる話が展開していきます。話がコロコロ変わっていくので、耳だけで聞いているとついていくのが大変かもしれません。なぜなら続いていると思われた話が急に切れてまったく関係のない話に飛ぶからです。

もう少し短編ごとの切れ目がしっかりしていると、良いのですが、本作は淡々と進むので、その頭の切り替えさえできれば楽しめると思います。

ただ、1回目では、ん?ん??と思ってしまいました笑

最後の図書館の話は、奇妙で面白い

最後に収録されている図書館の話は、不気味な図書館の管理人さんについていってひどい目に合うストーリーで、面白かったです。

ちょっとした冒険物語ですが、当の本人とっては命をかけた戦いだったのだと思います。

教えとしては、何でしょうか。人生食い下がっていくべきだけど、直感で危険と思ったら身を引くのもありだよ。といったところでしょうか。

事実、トラップにひっかからないチャンスがあったのに、自ら食い下がっていってしまい、トラップに自分からかかりに行ってしまった節がありました。

結果的には、なんとか主人公は助かりましたが、逃げるチャンスもチャンスと見えないこともあり、人生は翻弄されてしまうこともあるのだなと思いました。

まとめ:図書館の話は一読の価値あり

冒頭にも書いたように、非売品の本に書かれた短編を集めたものです。かなりクセが強い話がまとまっています。本来は、毎週(毎月?)連載されるものなので、読み物としてはおもしろいのですが、短編集として詰まっていると頭を切り替えるのが大変でした。笑

けれど、最後の図書館の話は連載もので、かなり冒険が楽しめる内容でした。

#3行日記  : 11月ですね・・・

あっという間に、今年も残すところ2ヶ月です。どんどん時がすぎますね。ただ今年は自分、noteを毎日書いているせいか、毎日が充実してます。しっかり何かしたぞ!という毎日を過ごしているからです。

とはいえ、日付を重ねても、1日にできることはわずかなんだ。だから積み重ねが大事なんだと思ったりします。

積み重ねているつもりですが、積み重なっていないような気もしてます。ただ毎日文章を書くことは目に見えない効能があると思って続けていきたいと思います。(あー今日も書いたという達成感。すでに効能ありです笑)

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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