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「チーズはどこに消えた?」を読んで|変化に恐れるなかれ|しかし現実はヘムのような小人ばかり

「チーズはどこへ消えた?」は、現代を生き抜く行動の在り方を解く本であり、ベストセラーとなった本です。きっと聞いたことあるという方は多いのではないでしょうか。

実はこの本は続編もあります。その名も、「『迷路の外には何がある?』ーチーズはどこに消えたのか?』その後の物語」です。今日も書評というか本の感想を書きますが、最初の本でも得ることは十分ありますが、深く意図を読み解くには続編も含めて読むとより一層理解が深まると思います。

今回2冊読んでみたので、どう感じたか書いていきたいと思います。
ちなみに、読んだのは2回目です。2回目を読むと不思議と違った思いを抱きますね。

1回目を読んだ感想はnoteに書いてなく、詳しく比較はできないですが、1回目は、「これからはこうあるべきなんだ」という希望に満ちた思いから、「結局のところ自分は変化しない方が心地よいと思う人間なのだから、それを踏まえて行動していこう」と少し落ち着いた感想になってます。

とはいえ、自分が退化したのではなく、現実を受け入れより地に足をつけたという成長の方に捉えています。本記事はネタバレをかなり含みます。ご了承をお願いします。

あと、記事も長くなりそうなので2部構成にします。


物語の登場人物|2匹のねずみと2人の小人

「チーズはどこへ消えた?」では4つの登場人物が存在します。
それぞれ、単純さと複雑さの象徴です。

ネズミのスニフ  :いち早く変化をかぎつけることに長けている
ネズミのスカリー :すぐさま行動する
小人のヘム :常に怯えて変化を認めず変化に逆らう
小人のホウ :もっと良いことがあるかもと、変化の波に乗る

「チーズはどこへ消えた?」の登場人物

ネズミは単純で、小人は複雑と読めるかもしれません。

大量のチーズの発見|人生の成功体験

ネズミと小人たちは、大量のチーズの山を発見します。大量のチーズがあるので生活は安泰となります。人生の成功と言えるのではないでしょうか。ねずみと小人たちはそのチーズを毎日食べにそのチーズの山へ行きます。

しかし、ねずみと小人たちは同じ行動をしているようで、考え方が違うようでした。ネズミたちは、いつでもどこかへ行けるように準備しているようでした。そして何か変わったことはないかとチーズやその周辺を日々確認していました。

一方、小人たちは、これはもう安泰と今あるチーズを食べることに集中し、他のことは何もしなくなりました。

チーズが目の前から無くなった|予期せぬ挫折

しかし、大量にあったチーズがある日忽然と目の前からなくなります。ネズミと小人たちはびっくりします。しかし、それぞれにその後の行動が異なりました。

ネズミたちは、いつも変化を確認してました。なので、チーズの追加供給がないことを分かっていたので徐々に減っていることと、チーズがだんだんと古くなっていることを感じていました。なのでいつか無くなることは予期していました。

よって、変化の察知に優れ、すぐに行動することに長けたネズミたちは、さっさと見切りをつけて次のチーズを探しに行きます。

一方、小人たちは普段から周りを状況を確認していなかったので、チーズは永遠にあると思っていました。なので急にチーズが無くなってしまって(結局自分たちで食べてしまったのですが)うろたえるだけです。2人の小人たちは動くことができず何もできませんでした。

迷っているうちに、二匹のネズミは、あらたなチーズの山を見つけることができ、再び安寧を築くことができました。でも、また無くなることは予測しておりフットワーク軽く過ごしてます。

そのころ小人たちはというと、「ホー」(変化を受け入れられる小人の方)が、さすがに状況が変わってしまったことを受け入れ、動き出します。なんとかヘムをここを離れていっしょに次のチーズを探そうと説得を試みますがヘムは聞く耳をもってませんでした。

結局、ホーだけが元の場所から飛び出し新しいチーズを求めていきます。
モーもなんとかチーズを見つけることができました。

教え:変化を恐れず行動するのが現代の生き方|一方で解決しない1つの問題

本書の教えとしては、今の時代は変化の時代。だけど人はこの変化が嫌いな傾向にあります。しかし、変化を受け入れられる人こそ新しい発見とチャンスに巡り合うことができるということを示しています。

その考えに共感をする人は多く、多くの共感を得て本書はベストセラーになりました。実際に共感してその後の人生を変えた人もいます。

ネズミのスニフとスカリーのようにあれ、変化を恐れているとヘムやホーのように大変なことになる。でも動き出せばホーのように人生を好転させることができる。でも何もしないとホーのように人生詰むよ。と。

しかし、それでも動けないホーはどうなってしまうのでしょうか。1つの解決してない問題です。

世の中の大多数がヘムのように変化を恐れて飛び出せないでいる

「チーズはどこへ消えた?」では、変化を恐れずむしろ楽しむくらいの方が人生うまくいくという内容でした。しかし、この世に生きる多数派の人はヘムのように変化を恐れています。

むしろ、変化を恐れてコツコツと進む方が穏やかに人生が過ごせるという時代があったのではないでしょうか。日本は高度成長からバブル期のころ、アメリカはよくわかりませんが、似た時代があったのではないでしょうか。だから変化を恐れる人はたくさんいるという見方もできるかもしれません。

一度安泰の生活を手に入れたり、成功を勝ち取ると、それに必死にしがみつき永遠に続くと錯覚します。なかなか変わるというのは無理ゲーにも似た感覚があります。

ぼくもそれに似た感覚を覚えたことがあります。

ヘムは実際たくさんいて今も動けない人がたくさんいるのでしょうね。その答えを求める読者も多かったので、続編がでました。

長くなってしまったので、その続編である、「『迷路の外には何がある?』ーチーズはどこに消えたのか?』その後の物語」は後日記事にしようと思います。

そして、後日がやってきました。その後の物語の感想を記事にしました。

#3行日記 :最近机にかじりついている

最近パソコンばかりやっている。今はほんとにいい。誘惑も多いけどパソコンとネットがあると情報が簡単に収集できる。テレビの代わりにTVerやアマプラで映画も楽しめる。
たぶん、昔は土日にテレビを見て過ごす→ネットで映画やビデオ三昧に変わったのだと思う。

とはいえ、最近はnoteとかアウトプットや、知識収集ができるようになってきたと感じる。ということはだらだら過ごしているようで少しはマシなのかな。なんて考えている。

もうちょっとアクティブにもなりたいけど、なんだかそういう気分になれない。まぁ、外に出て活動する時期もそのうち来ると思うのでなりゆきにまかせようかな。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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