来年は洋画が公開されないかもしれない
アメリカで、脚本家のストライキが解決しないまま、今度は俳優のストライキが始まりました。
このストライキが終わるまで組合に加入している俳優は映画やドラマへの出演、プロモーション活動などもすべてできなくなります。
その影響はさっそく出ていて、トム・クルーズの新作映画のPRイベントもキャンセルされましたし、ストライキの実施が発表されると映画「オッペンハイマー」のプレミアイベントでは出演俳優たちが退場しました。
徹底してますね。
アメリカの番組が公表した7月15日までで撮影の中断された主な映画は、
ぎゃぁぁぁぁぁっ!
MCUの「デッドプール3」が入ってるぅぅぅっ!!!
大多数の俳優がストライキに参加しているとのことなので、今後次々と撮影中断のタイトルが発表されていくことでしょう。聞きたくないですが……。
とは言えストライキは労働者の当然の権利なので、不当な扱いを改善できるよう応援したい気持ちもあり複雑な気分です。
映画ファンとして一日でも早く解決してほしいですが、制作側がかなり強気な姿勢をみせており交渉は難航しているとのこと。
このまま長期化すれば来年や再来年公開されるハリウッドを中心とした洋画がなくなってしまうという危機的状況をむかえる可能性があります。
日本の映画業界としてはチャンスなのかもしれませんが映画業界全体でみればマイナスでしょう。
実際のところは撮影済みで公開待ちの作品も多々あるはずなので、洋画の公開がゼロになるということは考えられませんが、俳優たちのプロモーション活動ができないことを理由に延期する可能性もありそうです。
それにしても、パワハラ・セクハラ・やりがい搾取が横行していると噂される日本の映画業界こそストライキを起こすべきだと思うのですが、一向にそういう話は出ませんね。
映画業界に限ったことではなく、「謙虚こそ美徳」と教え込まれてきた日本人にストライキを起こす気概はありません。それどころかいざ勇気を出して実施しても周りからはむしろ悪者扱い。企業側を擁護する発言が出る始末です。
今回の全米脚本家&俳優のストライキは、アメリカと日本の賃金格差が広がってしまった要因を痛感させられる騒動でもあります。
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