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反省だけなら猿でもできる 日テレの調査報告に思うこと②

①からの続きです。


注目ポイントその十七

2023 年 12 月 4 日、日本テレビ側のミスで Hulu の本体ドラマのキャスト・スタ ッフ欄に原作者の表記が一切されていないことが発覚した。日本テレビは急いで 修正し、A 氏と B 氏が小学館に謝罪のメールを送った。

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本当にミスだったのでしょうか?
どこまで原作者をないがしろにすれば気が済むのでしょう。
その謝罪がメールだけですか。


注目ポイントその十八

2023 年 10 月 29 日、C 氏から A 氏に原作者執筆の 9,10 話の脚本が送付された際、 9,10 話クレジットについては、『本件原作者』『新しい脚本家さんのお名前』のみ併 記する形でお願いできないかとメールで伝えられた。 第 3、2(15)記載のとおり、同年 11 月 1 日 A 氏は本件原作者が執筆した脚本を本件 脚本家に見せ、制作サイドで作成した脚本は認められないこと、これを飲まないと放 送できないことを伝えたところ、本件脚本家はいきなりの話であって驚愕したもの の、A 氏から、「これを受け入れないと本編放送及び二次利用についてもすべて差し 止めると小学館から言われているので受け入れて欲しい」と懇願され、やむなく 9,10 話の脚本から降りる旨伝えた。その際、本件脚本家は、あまりに突然のことにショッ クを受け、9,10 話に関しては最終的には執筆しないためクレジット表記をしなくて いいという話だった。しかし、A 氏はここまで本件ドラマを一緒に作ってきた本件脚 本家をクレジットに入れる方法を続けて模索することとした。 上記にかかわらず、同月 8 日、本件脚本家から A 氏に、やはり 9,10 話に本件脚本 家のクレジット表記をしてほしい旨伝えられた。本件脚本家によると突然本件原作 者が脚本を書くという話を告げられ降板ということになったため、そのときはショ ックでクレジット表示をしなくてもよいと言ったが、冷静になって、脚本を書くこと 34 を生業とするすべての人たちの権利を守るためにもクレジットは守らなければなら ないと思い直したということである。

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脚本家たちすべての権利?
そもそも原作者が修正しまくらなければならないような稚拙な脚本しか書けなかったから降ろされたくせに、何を脚本家の代表面しているのでしょうか。
「無理難題を押し付ける原作者」と「権利を守るために戦う脚本家」という印象操作が見え見えです。


注目ポイントその十九

本当はこんなことを言いたくないし、ずっと我慢して来たが、本件脚本家が本件 ドラマの放送を完遂するためにどんな思いで自分の信条を曲げて譲歩して来た か、それを理解の上、今週中に日本テレビとしての見解を示していただきたい。

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本当にこの脚本家は何様なんでしょうか。
「自分の信条を曲げて譲歩してきた」?
ずっと我慢し譲歩してきたのは原作者の方です。


注目ポイントその二十

原作者がドラマ化を許諾することが出来る大元 の権利を持っている以上、クレジットについて言及する権利について議論するまで もなく、ドラマ化することを止めることが、原作者には出来てしまう

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悪意のある書き方ですね。
原作者がすべての決定権を持っていて当たり前じゃないですか。


注目ポイントその二十一

2023 年 12 月 24 日、本件ドラマ最終回放送日に、本件脚本家は下記趣旨で自己 のインスタグラムに投稿した。
・ 本件ドラマが今夜最終話放送であること。
・ 最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験のな い事態で困惑したが、残念ながら急きょ協力という形になったこと。
・ 出演者等素敵な方とご一緒できたこと、感想や応援メッセージをくれた皆 様へ心から感謝をこめて。Happy Xmas.

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あれれ~おかしいぞ~?
大筋はあってるけど何か足りませんよ。

『セクシー田中さん』最終回についてコメントやDMをたくさんいただきました。まず繰り返しになりますが、私が脚本をかいたのは1~8話で、最終的に9・10話を書いたのは原作者です。誤解なきようお願いします。

脚本家のインスタグラムより

今回の事件のきっかけとも言える脚本家の投稿です。
悪意ある部分はあえて削除してますね。
それに公に発信する文章なのに「原作者様」でも「原作者さん」でもないところに違和感を覚えます。


注目ポイントその二十二

状況を鑑みて脚本家 の権利として商習慣上「脚本協力」のクレジットが表記されるのが当然であり、日 本テレビの対応を容認できないと考えていたため、2 度と同じことが繰り返されな いようにという思いを書かずにはいられなかった。本件脚本家は、当時は何をどこ にどう訴えても届かないことに疲弊し、精神的にも限界だった。

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限界だったのは原作者のほうでしょう。


注目ポイントその二十三

2024 年 1 月 11 日 D 氏から B 氏に対し、本 件原作者の様子がまた悪化し、気持ちを文面にまとめている。抑えられれば良いが という連絡を受けた。

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「悪化」だの「抑えられれば」とかもはや原作者への悪意を隠すつもりがありませんね。


注目ポイントその二十四

本件原作者のX投稿が大手インターネットメディアにも取り上げられ、これに より関係者に対する誹謗中傷の SNS 投稿が繰り返される事態に発展した。

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出ました被害者アピールとネット批判。
そもそも原作者の条件を守っていればよかったのに、それを自分たちの都合で改変しまくり迷惑をかけまくったのはどこのどなたですか?


注目ポイントその二十四

A 氏と B 氏は、 原作者ブログが事実と異なる点があると考え、これに対する説明資料の作成にと りかかった。 A 氏と B 氏で考えた反論をもとに、K 氏は A 氏と C 氏のやり取りを提示した上 で、本件原作者の投稿内容が日本テレビの認識と乖離していることを指摘した。

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ほほう、原作者が嘘をついていると?
死人に口なしですね。


注目ポイントその二十五

「必ず漫画に忠実に」という文言自体は抽象的であり、エピソード の順番、セリフまで全く変えないという趣旨であるのか、あるいは、本件原作者 が本件漫画に対して持っている世界観、キャラクターの性格を変えないという 趣旨であるのか、という点が本件原作者ブログからは必ずしも明らかではない

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もしかしてこの文章を書いた人は日本語がわからないのかな?
「必ず漫画に忠実に」という文言は全然抽象的じゃありません。
これ以上ない具体的な文言です。


注目ポイントその二十六

ドラマ制作のプロである 自分たちがよりよいドラマを作るための提案をし、本件原作者とすり合わせの うえ、よりよいドラマを作っていきたいと思っていた。

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プロであるというならば、不祥事がおきた以上しっかりと責任をとっていただきたい。


注目ポイントその二十七

原作に対する考えとして A 氏を含めたコアメンバーは本件漫画を大切 にしていこうという意識を常に持っており、本件漫画を読み込み、本打ちでも毎 回数時間にわたって議論していたし、性格の把握が難しいキャラクターについ ては、本件原作者がキャラクター表を作っていれば見せてほしい旨問い合わせ をしたり、コアメンバーで数日に分けて何回も議論したということであった。ま た、ストーリーやキャラクター設定についてはドラマ化のために必要な改変し か行っていないという認識であった。

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プロなのに「毎回数時間にわたって議論」して「数日に分けて何回も議論」して、毎回原作者が大幅修正しなければならないものしか作れなかったのですか?


注目ポイントその二十八

認識の齟齬が、その後の様々なミスコミュニケーションやこれを契 機とするトラブル(後述)に繋がったことは論を俟たない。本件原作者がいうよう に、このような事項が「許諾の条件」であると予め明確に制作サイドに伝えられて いれば、本件原作者に改変を提案する頻度や内容、あるいは、その際の説明の仕方 など、すべての場面に亘ってより慎重な検討を行う契機になったと考えられる。ま た、そのことが本件脚本家にも伝えられ、本件脚本家がそのような条件で脚本執筆 を引き受けるかどうかを、より慎重に検討することもできたように思われる。さら にいえば、そのような項目が条件であったと認識することができれば、そもそもド ラマ化は難しく、企画を見直すという選択肢が視野に入っていた可能性もある。 つまり端的にいえば、この認識の齟齬は、この先のあらゆる場面で、制作サイド が本件原作者の意向を的確に把握し、より相応しい対応をとる上での阻害要因に なったと考えられる。

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「認識の齟齬」、便利な言葉ですね。
我々にはまったく非がないと言いたいのでしょう。
そもそも原作を逸脱した改悪を行わなければいいだけなのでは?


注目ポイントその二十九

過去に本件原作者の漫画を原作とするいくつかのドラマにおい て、原作者と制作の間でトラブルに発展したことがあったこと、「難しい作家であ る」といった情報を小学館から伝えられていた事実が認められる

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また出た「難しい作家」。
原作者をどれだけ貶めたいのでしょうか。


注目ポイントその三十

具体的なプロ ットや脚本のラリーを原作サイドと進めていく場面で、制作サイドが原作のス トーリーやキャラクター設定をきちんと理解しているのか本件原作者が疑問に 感じている様子がしばしば見られ、また、本件原作者から様々な指摘を受け続け る中で、制作サイドの方も、本件原作者の意向を計りかねて困惑する場面が徐々 に見られるようになった。

PDF報告書59P

プロなら原作者から指摘されるまでもなく、原作を読むだけで理解してほしいものです。


③へ続きます。

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