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囲碁から生まれた言葉たち
何か漫画を一気読みしたいな~と思い本棚を眺めると、目に留まったのは『ヒカルの碁』でした。
しばらく読んでないこともあり君に決めたと読み始めると安定の面白さ。
さすがアニメ化のおりに囲碁人口が増えたという漫画はひと味ちがいます。
読んでる最中にふと「そういえば囲碁から生まれた言葉って結構あったよな」とよぎったが最後、気になって集中できず調査開始です。
『駄目(だめ)』
囲碁では、
石の周囲または相手の地(じ)との境界にあって、双方の地に属さない空点。ここに石を打っても地は増えない。終局後、相手と交互に石を埋めあう。
「石を打つ価値のない場所」という意味が転じて、
行なっても効果のないこと。何の益もないこと。役に立たないこと。
という普段使っている意味になったそうです。
ちなみに「駄目押し」は「念のため駄目を碁石で埋めて、両者の陣地を分かりやすくすること」から派生した言葉だそうです。
『一目置く(いちもくおく)』
囲碁では、
対局する者の間に優劣がある場合、弱い方が先に一目を置いて勝負する。
「ハンデとして弱い方が碁盤に石を置いて対局すること」という意味が転じて、
自分より相手が優れていることを認め、一歩を譲る。
という普段使っている意味になったそうです。
『白黒をつける(しろくろをつける)』
囲碁は、白と黒の石で勝負をします。そこから、
物事の是非・善悪・真偽などを決める。決着をつける。
という普段使っている意味になったそうです。
『布石(ふせき)』
囲碁では、
序盤戦での要所要所への石の配置。
そこから、
将来のために配置しておく備え。
という普段使っている意味になったそうです。
ちなみに「布石」を「ぬのいし」と読むと、
道に沿うなどして、長くすえつけた敷石。
となるので注意。
『捨石(すていし)』
囲碁では、
より以上の効果を得るために、わざと相手に取らせる石。
そこから、
将来、または大きな目的のために、その場では無用とも見える物事を行うこと。また、その人。
大きな目的を達成するために見捨ててしまう事柄。犠牲。
という普段使っている意味になったそうです。
……いや、普段使わないですね。
『目論見(もくろみ)』
囲碁では、
対局中に目を計算すること。
「目」は碁盤の目のことで、転じて、
もくろむこと。また、その内容。計画。企て。
という普段使っている意味になったそうです。
ちなみに、似ている言葉で「目算(もくさん)」もあります。
『八百長(やおちょう)』
相撲会所に出入りしていた長兵衛という八百屋(通称八百長)が、ある相撲の年寄と碁を打つ際に、いつも1勝1敗になるように手加減していたこと。
という逸話が転じて、
勝負事で、前もって勝敗を打ち合わせておいて、うわべだけ真剣に勝負すること。なれあいの勝負。
現在の意味になったそうです。
一節では奈良時代以前から伝わり、室町時代には庶民の間にも広まったと言われる『囲碁』。
長い間親しまれているだけあって普段使っている言葉にも『囲碁』由来のものが結構あるようです。
「石」や「目」が含まれている言葉はもしかしたら『囲碁』由来なのかもしれません。
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