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令和の良かった探し

「昔は良かった」
「古き良き時代」
「あの頃に戻りたい」

歳を取ると昔の思い出に浸りがちです。

先日友人と高校時代の話をしていたら「あの頃に戻りたい……」と真面目なトーンでつぶやかれ、何とも言えない気持ちになってしまいました。

確かに今は事あるごとにため息がもれてしまう時代ですが、昔の記憶にばかり縋りついてもしょうがない。
少しでも前向きになるために、昔に比べて今の方が良いと思えることがあるんじゃないかと考えてみました。


その一、「タバコを吸う人が激減した」

タバコを吸わない人からしたら最高です。これだけでも昭和より令和の方が良いと断言できます。
昔は喫煙者が当たり前だったので飲食店はもとより電車や飛行機の中でも吸えました。路上喫煙なんて珍しくもありません。オフィス内は煙が充満。
「タバコ吸っていいですか?」と一言ことわるだけで気配りのできる人認定される始末。
昔は良かったという人の多くは喫煙者が多いんじゃないでしょうか。


その二、「一気飲み強要がちゃんと犯罪になった」

今ではアルコールハラスメントという言葉があるように、お酒の強要はご法度です。
「俺の酒が飲めないのか」と部下に言おうものならその場でSNSにさらされても文句は言えません。
飲みにケーションが社会人の常識だった時代はもう過去のものです。


その三、「精神的な病が認められた」

昔は精神的な病なんて認められませんでした。
「気合が足りない」「仮病だろ」「気のせい」など言われ相手にされない。
今でもそういう考えの人がいるみたいですが絶滅寸前でしょう。


その四、「オタクが迫害されない」

オタク=キモいは過去のもの。
今では一種のステータスになっています。
昔と違い今では無趣味だと心配される世の中だと感じます。


その五、「週休二日が一般化しつつある」

私の父は絵に描いたようなサラリーマンで月曜から土曜まで朝早く出勤し夜遅く帰宅、日曜日も接待ゴルフという日々でした。
そんな昭和では当たり前だったビジネススタイルも今ではブラック企業の特徴の一つとされ減少しつつあるようです。


その六、「SNSの普及により泣き寝入りが減った」

昔は容易に握りつぶされていた弱者の声がTwitterをはじめとしたSNSの普及によって明るみに出るようになりました。
TVや新聞で取り上げず、いくら隠ぺいしようとしてもたいていバレます。


とりあえず思いついたのは以上です。
「今が一番幸せ」となかなか言いにくい世の中ですが、探してみれば「良いところ」の一つや二つ転がっていると思います。
多少なりとも気分が前向きになるかもしれないので気が向いた時にでもお試しあれ。

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