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アイドルで売れたいなら命を奪え!「イジメカエシ-復讐の31(カランドリエ)-」

何度も言うけど、殺し合う女の子は美しい。

今回はアイドルもの。
アイドルもの漫画は多いけど、この作品はその中でも異彩を放ってる。

主人公はカレンダーになぞらえた31人のアイドルグループ、「カランドリエ」の一員。名前は「31」(本名はでてこない)。
彼女は小さい頃から憧れ、夢見てきた「アイドル」になった。



が……



グループ内で凄惨ないじめの対象に。(リアルだね

会社も取り合ってくれない。

それでも「31」はアイドルを諦めない。
彼女は引っ込み思案で臆病だった、小さい頃の自分を笑顔で勇気づけてくれたアイドルのように自分もみんなを笑顔にしたい。
だから自分も笑顔でいなくては。だから諦めない。

健気。


そこで「31」は意を決して、証拠動画をもとに自分をいじめる「27」にいじめをやめてくれと懇願する。

あくまでも「いじめをやめて欲しい」という目的の「31」。
恨み辛みは相当なはずなのに……なんていい子。


だけど…


この業界どうなってんねん。


そしていじめっこの「27」は「31」もその手にかけようとする。

だけど「31」は諦めない。

ここで死んではだめだ。
まだ自分は「憧れのアイドル」になっていないから。

死ぬわけにはいかない!(アイドルとは)

「31」は床に落ちていたバールのようなもので身を守る。その一撃で「27」の腕は中身がこんにちは。

まぁ正当防衛でしょう。


だけど、この漫画の面白さはここから。


あれ?



あれ?


「31」の反逆が始まる。

それはもう正当防衛なんかではなく、「命を奪われる側から奪う側」への反逆。

ここにきてとんでもない業界の理論が、「31」の味方をする。

命の危機を感じた「27」は「31」を嫉妬した結果いじめていたと告白。
助けてほしいと懇願。


「笑顔でみんなを元気づけるアイドルになりたい」




それが「31」の夢。










初めて、「本当の笑顔」をみせた「31」。


その笑顔は美しく、輝いていた。


素敵。最高。ありがとう。


こうして「31」の復讐劇は始まった。
いじめてきた者たち、残り「29人」。


全員かい!


というわけで「イジメカエシ-復讐の31(カランドリエ)-」は大変おすすめ。いじめられる側の反逆というカタルシス、女の子同士の凄惨な騙しあいと殺し愛。
さらに物語が進むと、「31」がいじめられる真相が見えてきたり……とストーリーも大変おもしろい!

飽和状態の続くいわゆるバトロワ系の漫画も、まだまだネタはあるんだなと思った作品でした。
まだ一巻!これからの展開が楽しみ。


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