『変化が行動を生み出す』
人には「順応する力」があります。
人は、環境の変化には敏感です。
しかし、変化によって最初は違和感があったことでも、時間の経過とともにだんだん慣れていき、いつの間にか気付かなくなります。
この順応力があるおかけで、人は環境の変化に適応し、生きていくことができるようになります。
たとえば、学生であればクラス替え、社会人であれば配置換えの時などです。
新しい環境に入る時は、期待や不安でいっぱいになります。
初めての環境であれば、むしろ不安の方が大きいと思います。
時間の経過とともに、新しい人間関係や職場環境に慣れ、そこで過ごすのが当たり前になっていきます。
このような順応力があるから、人は生きていけるのです。
しかしながら、気をつけなければいけないのは、この順応力がマイナスに働く場合です。
◆ 変化に慣れると、ゆでガエルになる
人は多少の「辛い、苦しいこと」があったとしても、自分に耐えられる範囲内だと我慢してしまいます。
先ほどの環境変化の例でも、厳しい上司、困った同僚の存在や残業など労働時間の増加など、ストレスがかかる環境が続いているとします。
微妙に耐えられる範囲内であり、何とか我慢して勤務を継続していると、だんだん慣れて、それが当たり前になっていきます。
その我慢が継続した結果、「ゆでガエル」のような状態になってしまうことがあります。
ゆでガエルとは、生きた蛙を熱湯の入った容器に入れた場合、反射的に身の危険を感じて、飛び出します。しかし、水の入った容器に入れて、徐々に加熱していくと、温度の上昇に気づかずに、茹で上がってしまいます。
急激な変化には気づきやすいのですが、小さな変化には順応して気付かなくなってしまうのです。
◆ あえて変化を生み出す
ゆでガエルの状態から脱出するには、あえて変化を生み出すことが有効です。
本来、人は変化には敏感です。
なぜならば、外敵など周りの変化を敏感に察知し、対応していかないと生命の存続の危機に直面する場合があるからです。
その危機に対する緊張状態を軽減するのが、「当たり前」です。
人は、急激な変化には気づきやすいが、小さな変化には気づきにくい性質があります。
自分にとって当たり前の安心できる環境になると、だんだん変化には気づかなくなり慣れてしまいます。
環境に慣れてしまうと、安心安全な状態と脳が判定し、新たな行動しようとする意欲を逓減して、行動できない状態になってしまいます。
行動できずに「ゆでガエル」になってしまう状態から脱出するには、あえて変化を生み出すことです。
変化は気づきを生み、気づきは行動をうながします。
「行動したければ、あえて変化を生み出す」必要があります。
◆ 変化を生み出す方法
変化を生み出す方法には、2つあります。
1つは、「休憩」です。
1つのことに集中したり、必死になったりすると、時間の経つのも忘れてしまいます。
自分としては、「ぜんぜん平気、大丈夫」だと思っていても、ずっと続けていると肉体的・精神的疲労は、蓄積されていきます。
その状態がずっと続いていくと、ゆでガエル状態になってしまいます。
一度、集中を解いて休憩することで、疲れている自分に気づくことができます。
「疲れたなあ」と疲労感を感じた時には、結構、茹で上がっている状態です。
疲れを感じる前に休憩して、ゆでガエルになるのを防ぐことが必要です。
もう1つは、「質問」です。
たとえば、時間がない中で、あれもこれもやらなければならないと気が焦ると自分の状態に気づけなくなります。
不安や焦りや過度な責任感に囚われると、自分の状態は後回しというマイナスの渦に巻き込まれてしまいます。
そんな時には、
「何のためにやっているのか?」
「今一番大切なのは、何か?」
「ほかに方法はないか?」
あえて、自問質問することで、思考や感情の渦の中に入っている自分に気づきが起こります。
そして、「頑張りすぎていた自分」「抱え込んでいた自分」など思考や感情のループに入っていた自分に、気付くことができます。
一旦、渦から抜け出して落ち着ければ、それまで気づかなかったことに気づけるようになります。
変化をいかに生み出すかが「気づかない、行動できない」現状から脱出するコツです。
思考や感情のループに入っていると、なかなか自分では気づきにくいものですが、変化をあえて生み出すことよって、気付くことができます。
変化は気付きを生み出し、気づきは行動をうながす。
行動は「慣れの習慣」を変え、プラスの循環を作り出します。
あえて変化を生み出すことで、プラスの循環を作り出す習慣をつけていきたいものです。
ありがとうございます!
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