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「なりたい状態」を考える

初回の記事で、就活は「自分とは何かを言語化し、自分の未来を考えることだ」というお話をしました。

なんのことやら、という方はこちらからチェックできます。


就活生向け〜ってことで始めたのですが、自己分析って就活のためだけにするものではないので、幅広くみなさまと一緒に考えられればな、と思ってます。フランクに。


今日は前回の続きで「自分とは何か?」をもう少し深掘りして考えます。

あくまでも個人の考えなので、「ほんとかな?」「自分だったらどうだろう?」って考えながら読んでみてください。


#1  「やりたいこと」より「なりたい状態」

早速ですが、一冊の本をご紹介します。『転職の思考法』という本なのですが、就職する前の人も、すでに働いている人も読んだ方がいいな、思ってます。というのも、キャリアを考えるためのエッセンスが詰まってる本でした。特に迷ってる就活生にはおすすめです。


この本で紹介されてる内容で印象的だったフレーズを紹介します。

「やりたいこと」が明確にわかっている人は全体の約1割に過ぎず、後の9割は「なりたい状態」があることで、「やりたいこと」はない

みたいなことが書いてありました。


少し噛み砕くと、例えば「死んでもウクレレ片手に世界を旅行したい」みたいな願望を持ってる人がいると思います。これは「やりたいこと」がある人です。「やりたいこと」が明確で、もうそれができなければ生きてる価値がない、くらいの人ですね。

こういう目標とか夢を持ってる人って意外と少ないみたいです。

僕も夢とか目標とかはないです。

逆に、「なりたい状態」がある人はどういうことかっていうと、

「課題解決が好き」「周囲を巻き込むのが好き」「お金を稼いで、不自由ない暮らしをしたい」「土日は家でゆっくり寝ていたい」「動物と触れ合うのが好き」「何も考えないで手を動かしているのが好き」「多くの人に見られていたい」


こういうものが後者に当たります。


#2  「なりたい状態」を考える

自己分析で陥りがちなのって、前者の方だな、と思ってて。

「俺って何がやりたいんだっけ?」っていうことから考え始めると、

探しても探してもないパターンが多いと思ってます。

やっても1割しか見つからないです。泥沼です。笑

かつ、「なんでそう思うの?」っていう質問に答えづらいし、薄っぺらく聞こえてしまう。


逆に後者から考えていくと結構やりやすい。

例えば「課題を解決することにやりがいを感じます」みたいな人がいるとします。

そうすると、仕事ってなんでもいいんですよね。

例えば、企業の課題を解決するコンサル・広告代理店、でもいいし、企業の細かい問題を処理する総務部でもいいし、物とかコトを売りたいっていう課題を解決するマーケティングでもいい。「世界のどこかで起きていることが伝わらない」っていう課題を解決したければ、テレビ局のニュース制作でもいいし、ニュースアプリの会社でもいい。フリーランスでお悩み相談室やってもいいし、ボランティアで世界紛争解決してもいいです。

ただ、これだと広すぎるので、優先度の高い「なりたい状態」掛け合わせます。

例えば、「多くの人に見られていたい」っていうのも自分の中で優先度が高いとします。

そうすると、テレビ局のニュース制作とか、マーケティング、みたいな選択肢が消えて、「いじめをなくすための講演をする」とか「お悩み解決Youtuber」みたいな選択肢が浮き上がってきます。

こうやって「なりたい状態」を明確にすることで、自ずと自分に向いてる仕事が見えて来ると思ってます。

ちなみに「大企業に行くんや」っていうのも「なりたい状態」です。


まずはこういうのを洗い出して、優先順位をつけていきます。


そうすると、大企業に行くのって本当に自分が望んでるんだっけ?とか商社入って何するんだっけ?みたいな疑問に立ち帰れると思います。


#3 就活で使える志望動機・強み

少し就活生向けにお話をします。

やりたい仕事像が見えてきたら、その企業にとって役立ちそうなものを抜き出していきます。

下の図のように、自分と企業がWIN-WINになれる状態探しです。

プレゼンテーション2


それが自分の「志望動機」「強み」になります。簡単に構成すると以下になります。

▼志望動機
①自分は〇〇ということが好きで、〇〇をしていたいです。
②なぜそう思うかというと××というエピソードがあります。

▼強み
③××の際、自分は△△という強みを発揮しました。
④その強みを発揮したことで□□という状態が〜〜になりました。


こうやって順序立てて考えていくと、意外とスルッと腹落ちする答えが見えると思います。

僕個人の話ですが、幸せだなって思う時って自分の「こうありたい」が満たされてる時か、それを超えてくる時だと思ってるので、自分が納得した生き方ができるように、「自分が何に興味があって、どうありたいのか」っていうことを定期的に考えるようになりました。

1年後、5年後には全く違うことを言ってるかもしれませんが。

ちなみに今は情報に揉まれて常に疲れてるので、「一息どころか半日くらい息をつけるようになりたい」っていう「なりたい」があるので、

僕は将来、「コーヒーと小麦の匂いがする、日本一回転率が悪いパン屋さんを経営したい」な、と思ってます。そこできてくれたお客さん(大半が仕事してないおばあちゃんとかだと思いますが)とゆっくり話しながら過ごす、みたいな。


自分の「なりたい状態」がわかると「やりたいこと」がみえてくる、というお話でした。

それでは。

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