空手のオリンピック(WKF /JKF) 形競技の試合の流れと採点基準、形一覧まとめてみた。
毎日投稿が楽しくなりつつあるサティーです。
私は空手の型が好きです。
初めて道場の見学に行った小学5年の頃。広い体育館の中で「観空大(カンクウダイ)」を打つ、一人の女性の姿があまりにも壮美で、純粋にその先生に憧れて空手をはじめました。
さて、私の現役時代空手の型の試合の採点基準は以下の様でした。
①男女別に行う。団体型は3人。
②組織が認めた各流派の型を順序通りに行う。(創作や間違えると失格)
③目線は正しいか
④力の強弱やバランスは良いか
⑤適切な呼吸か
...で、今どうなんやろう?
と思ったので調べてみたら....かなり変わっててびっくり!!
とりあえず、母ちゃんになった私がオリンピック競技に出場するつもりで(笑)世界空手連盟(WKF)の形の試合の流れから採点方法までざっとまとめてます。
世界空手連盟(WKF)の形の採点基準
まず、形の試合には個人戦と団体戦があります。
東京オリンピック2020では団体戦はないらしい。
なので、こちらでは個人戦の形競技の試合の流れとルールをまとめてみます。
まず、大昔と大きく変わったところを個人的にピックアップしてみました。
その1: 選手は赤もしくは青の試合用の帯を着用
その2: 審査員が増えて、全員正面から見る!そして、i pad !!!!!!
(画像: (c)全日本空手道連盟 [Japan Karatedo Federation] 公式チャンネル )
【試合の流れ】
1.両者がそろってマットに上がり、礼をする
2.両者が下がる
3.赤の選手から、型の名前を言って始める
4.赤の選手が礼をして、一旦下がる
5.青の選手が入場し、礼を行い、型の名前言ってから始める
6.青の選手が礼をして、下がる
7.正面にいる7人の審判がipadで採点
(採点が出るまではキスアンドクライ席で待つ)
8.より多くの点を得た者の勝利!
形の採点基準とは...?
(画像: (c)全日本空手道連盟 [Japan Karatedo Federation] 公式チャンネル )
まるで、フィギュアの様になった新しい採点方法。
ipadを使って、大きく以下の2つのポイントからそれぞれ5.0~10.0の間で採点する様です。
・テクニカルパフォーマンス【TEC | 技術点】
・アスレチックパフォーマンス【ATH | 競技点】
それぞれの具体的なポイントはと言うとー
テクニカルパフォーマンス【TEC | 技術点】で見るポイント
テクニカルパフォーマンス【TEC | 技術点】で見るポイントは7つです。
1. 立ち方
2. 技
3. 流れる様な動き
4.タイミング
5.呼吸
6. 極め(キメ)
7.一致性: 流派の基本が最後まで一致しているか
アスレチックパフォーマンス【ATH | 競技点】で見るポイント
アスレチックパフォーマンス【ATH | 競技点】で見るポイントは3つです。
1.力強さ
2.スピード
3.バランス
う〜ん。それにしても
普段の帯をつけれないのは嫌。
すぐに採点結果が出ないのって、ハラハラするだろうなあ...
審判の先生は早く的確な点数を入れるのに最初は戸惑うんだろうなあ...
とか。
新しい試合形式のことを考えていたら、あの頃の試合の臨場感とか高揚感とかが蘇りました。
一見、ややこしく見えますが
基本的に見られてる部分は昔と変わってなさそう...
眺めていて、そう思いました。
(あと、その時代で有利な流派とか審判の先生の流派とか...)
でも、初めて見る人や採点の詳細を見える化すること自体は悪くないのかな。
最後に試合で使える指定の形も載せておきます。
試合で使う形「指定形」と「得意形」
(画像: (c)全日本空手道連盟 [Japan Karatedo Federation] 公式チャンネル )
WKFが指定する各伝統流派(松濤館、剛柔、和道、糸東)の各型リストの中から1、2回戦では「指定型」を。それ以降は参加人数にもよるが、上の様なプレミアリーグ決勝戦で「得意型」を打つと言うルールがあります。
第一指定形は
剛柔流: セーパイ、サイファ
松濤館: ジオン、カンクウダイ
糸東流: バッサイダイ、セイエンチン
和道流: チントウ、セイシャン
第二指定形は
剛柔流: セーサン、クルルンファ
松濤館: エンピ、カンクウショウ
糸東流: マツムラローハイ、ニーパイポ
和道流: クーシャンクー、ニーセーシー
流派別得意形
【剛柔流】
1.サンチン
2.サイファ
3.セイユンチン
4.シソーチン
5.サンセール
6.セーサン
7セーパイ
8.クルルンファ
9.スーパーリンペイ
10.テンショー
【松涛館流】
1. バッサイダイ
2. バッサイショウ
3.カンクウダイ
4. カンクウショウ
5. 鉄騎初段
6. 鉄騎2段
7. 鉄騎3段
8. ハンゲツ
9. ジッテ
10. エンピ
11.ガンカク
12. ジオン
13. ソーチン
14. ニジュウシホ
15. ゴジュウシホダイ
16. ゴジュウシホショウ
17. チンテ
18. ウンスー
19. メイキョウ
20. ワンカン
21. ジイン
22. サンサイ(正確には玄制流)
【糸東流】
1. ジッテ
2. ジオン
3. ジイン
4. マツカゼ
5. ワンシュー
6. ローハイ
7.バッサイダイイ
8.バッサイショウ
9.トマリバッサイ
10.マツムラバッサイ
11.コウソウクンダイ
12.コウソウクンショウ
13.シホウコウソウクン
14.チントー
15.チンテー
16.セイエンチン
17.ソーチン
18.ニーセイシ
19.ゴジュウシホ
20.ウンシュー
21.セイサン
22.ナイファンチン初段
23.ナイファンチン2段
24.ナイファンチン3段
25.アオヤギ
26.ジュウロク
27.ニーパイポ
28.サンチン
29.テンショー
30.セイパイ
31.サンセール
32.サイファ
33.シソーチン
34.クルルンファ
35.スーパーリンペイ
36.ハッファー
37.パーチュー
38.ヘイクー
39.パイクー
40.アーナン
41.アーナンコー
42.パープーレン
43.チャタンヤラクーシャンクー
44.マツムラローハイ
【和道】
1.クーシャンクー
2.ナイハンチ
3.チントウ
4.バッサイ
5.ニーセーシー
6.ローハイ
7.ワンシュー
8.ジオン
9.ジッテ
こうやって見るとめちゃくちゃたくさんありますね。流派によって名前が違っても動きがほぼ一緒(ルーツが同じ)形とか結構あります。
ではでは。
最後に今、練習中の形「雲手(ウンスー)」の動画入れておきます。
最後まで読んでくれてあんやとね!
サポート頂けましたら、飛び上がって回転して後ろ回し蹴りする勢いで喜びます!!あなたに「元気玉」を南半球から、念じてお送りします。