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居酒屋

なんと屋号がずばり「居酒屋」である。

これでは正直なところ昨今のようなネット時代には、検索などでデメリットしかないんじゃないか、と心配になるが、まあそこはお店のポリシーなんでしょう。
というか、まるでそんなこと意識してない感じ。それもまた潔し。

例によって予約などせず、いきなり「頼もうっ」という道場破り感覚で扉を開ける。もし満席で入れなかったら縁がなかったものと諦めるのみ。
運良くカウンターにひとつ空席があったので入れてもらえたが、その後は店主が断りを入れていた。
ラッキー、ラッキー。ぼくはラッキーボーイやな、と。

とりあえず徳島の地酒など。
飲み比べで三種。明らかに接客業が得意ではなさそうにお見受けする朴訥でぶっきらぼう気味な店主に三本選んでもらう。

阿波天水
高柿木 芳水
三芳菊

なるほど、これが徳島の酒か。

住む場所が変わると、まずは地元の常連客が通うような大衆酒場に出かけ、地酒を呑んでみる、というのが流儀。
そこでその土地の雰囲気というか空気を肌で感じる。まずはそこから。

鱧の湯引きを肴にちびりちびりと日本酒を飲っていると、とくしま、割といいところじゃないか、と。
縁あって移り住んできたが、呑助にとっていいところでホント良かったなぁ。

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