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【UNTITLED】樋口円香…………

アイドルマスターシャイニーカラーズには、それぞれのカードにコミュと呼ばれるストーリーがついているのだが、先日実装されたサポートSSRの【UNTITLED】樋口円香のコミュがメチャクチャやばかったです。なにがやばいって、メチャクチャやばい。
樋口円香、お前は本当にアイドルマスターというコンテンツのアイドルなのだろうか?ギンコ・ビローバといい、ビッグタイトルのアイドルコンテンツにいていいタイプのキャラクターじゃない。ほんとなんなんすかね。勘弁してください。

※この記事にはアイドルマスターシャイニーカラーズに登場したサポートSSR【UNTITLED】樋口円香のネタバレが含まれています。

アイドルマスターシャイニーカラーズに新ユニットであるノクチルが実装されてから約半年。時折熱を伴って語られるのが浅倉透と樋口円香の関係性だ。
二人は家が隣同士の幼馴染である(そもそもノクチル自体が幼馴染で構成されたアイマス初のユニットだ)。プロデューサーと出会い、アイドルとなった浅倉透を追うような形で樋口円香もアイドルとなった。
そんな樋口円香は浅倉透のことを「浅倉」と呼び、浅倉透は樋口円香のことを「樋口」と呼ぶ。一見まるで気安い友人のような関係性に思えるが、樋口円香は一人の時やモノローグの中で、浅倉透のことを「透」と呼ぶ。この時点で「こいつ、もしかして浅倉透に対しての感情がメチャクチャやばいのではないか?」と疑心を抱いていた。
そして来るノクチル初のイベントコミュ「天塵」で「浅倉にできることは、私にもできる」とか言っているあたりで、樋口円香は浅倉透を特別視しないように固執しているのだなあとぼんやり考えていたが、それが今回のコミュで具体化してお出しされた形だ。500億倍のダメージを伴って。

【UNTITLED】樋口円香では、浅倉透を特別視している人と、樋口円香が描かれる。これがもyメチャクチャやばい。
浅倉透は存在感のあるアイドルだ。とにかく顔がメチャクチャいいし、雰囲気がめっちゃすごい。
誰もが浅倉透を見つめ、惹かれ、見惚れ、その内にある謎めいたものを特別視し、幻想を抱く。クラスメイトも、撮影スタッフも。幼馴染である福丸小糸も市川雛菜も。だが、樋口円香はそれに対して「自分は違う。自分は知っている。自分は見ていない。見惚れていない。自分だけはわかってる」と心の中で述懐する。

マジかお前。
その、なんていうか、マジかお前。
いや、そうなんじゃないかとは思っていたが、いやお前。その、実際にお出しされると、こわいよ。
樋口円香は浅倉透を特別視していないことがアイデンティティであり居場所となっている。
天塵のコミュでこんな一幕がある。
生配信に向けてのダンスレッスンをしているノクチルだが、浅倉と樋口の二人だけは息が切らさずにやり遂げる。そのことを褒める小糸を横目にレッスン室を出た円香は、人知れず息を乱す。
また、「このくらい余裕」と言いながら、浅倉透を思い出し、ひたすら一人で走り込みをする樋口円香が見れる。
この時の樋口円香はアイドル活動に懐疑的であり、ファンの期待や他のアイドルの熱によって半ば押されるように走り出す前の樋口円香だ。
つまり、この時の樋口円香がひたすら努力し、それをひた隠すのは、ただ単に「浅倉透を特別視しない」ためだけなのだ。
自分を無理やり浅倉透と同じレベルに押し上げることで、浅倉透も自分となんら変わらない人なのだと自分に言い聞かせる。
恐らく、アイドルを始めたこと自体、浅倉透に憧憬を抱かないためだろう。一度ステージの下から見上げてしまえば、きっと元に戻れないという確信じみた恐怖があったに違いない。
だから、ステージの下から見上げるのではなく、横に立つことを選んだ。
特別視をしないために努力をする。それはもう完全に執着であり、それ自体が特別視しているということになるんだけど、樋口円香がそれに気付いているのか気付いていないのかはわからない。
えげつない矛盾を抱えた女、樋口円香。ほんとヤバい。

「自分だけが浅倉透を知っている、わかっている」と自負する樋口円香だが、実際、浅倉透はプロデューサーと出会ったことで樋口円香の知っている浅倉透から変貌しはじめている。これを樋口円香は「走り始めた」と表現している。だから走れば追いつけると思っている。しかし、実際に訪れたのは変化であり、成長ではない。「変化した部分、変化していない部分」それが今年のアイドルマスターシャイニーカラーズのテーマだ。
初期Rサポートのコミュでは、浅倉に「なんでアイドルをはじめたのか」と聞こうとして躊躇し、結局聞けずじまいの樋口円香が見れる。それはきっと、自分の知らない浅倉透が出てくるのが怖かったのだろう。

コミュの最後、0時を越え、ベッドで眠る浅倉透が目を覚ます。暖房の熱さのあまり布団を蹴ってしまっており、それなりに深く、そして長く眠り込んでいたことがわかる。そこには、寝る前「帰る」と言った筈の樋口円香がいる。樋口に「見てた?」と聞く浅倉。それに対して樋口は

こえ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

100億パーセント浅倉透の寝顔をガン見していたわけですが、これ二次創作じゃないんですか。公式?これが公式?
というかこのSSRのイラスト自体、浅倉透を見ている樋口円香なんですよ。
自分は特別視していないなどと言いながら、誰よりも浅倉透に強く深く惹かれている樋口円香。
百合の激重感情って共通して「矛盾」が普遍的なテーマとして存在していると思っているんですけど、その点に関して言えば、樋口円香は間違いなく広義の百合だと思う。しかもメチャクチャいびつなのでポイント倍点だ(まあUNTITLEDなんですが)。
ノクチルが実装された時から言ってたんですけど、樋口円香は明らかにアイドルものの公式がお出ししていい百合のレベルを越えている。もっとこう、軽いじゃないですか。アイドルものの百合。重いんだよ。樋口円香。重すぎる。お前、そんなんで本当にアイドルマスターのアイドルなのか?本当?本当に?
なにがギンコ・ビローバだバカ。ビローバなのはお前のほうだ。
サービス開始日から触れてきたシャニマスだけど、本格的にプレイしはじめたのはノクチルが実装されてから。それまでヤバいヤバいとは聞いていたけどシャニマス、滅茶苦茶ヤバいっすね。
今年は樋口円香に殺される1年になりそうです。

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