水の色は無色透明?
水の色は何色でしょうか?
私はつい最近まで、水は「無色透明」だと思っていました。
ところがそうではないと気づいたのは、先日、風呂に水を張ったときです。
水深40センチほどに水を張ったとき、水の色を見ると薄い青緑色をしているのに気がついたのです。
この浴槽はステンレス製なのでほぼ無色であり、風呂場の天井は白色、壁は薄いクリーム色、また、窓からは青空はほとんど見えないので、空の青色が風呂の水に映っているとはまったく考えられません。
いままで、何十年も風呂の水張るたびに、なんとなく見ていたのに、どうしてこのときだけ水の色が気になったのか、不思議でしたが・・・。
そこで確認するために、白い絵の具皿を使って、簡単な実験をしてみました。
上の左の図は、絵の具皿を水面に浮かべた状態、それに対して、上の右の図は、その絵の具皿を浴槽の底に沈めた状態です。その水深は40cmほどです。
この図からわかるように、明らかに、水中の絵の具皿は灰色ではなく、(暗く)薄い青緑色に見えます。ということは、水の色は無色透明ではなく、薄い青緑色だということになります。
今まで、なんとなく水の色は無色透明だと思っていたので、これは大変な驚きでした。
晴天なら空の青色からの反射で水がかなり青く見えることもあるようですが、基本的に、水の色は薄い青緑色なのです。
薄い青緑色というと、水彩絵の具で言うと「ターコイズブルー」(トルコブルー)を水で薄めた色に近いようです。大きな湖や海の色はこれに近いですね。
↑ ターコイズブルーの例
こうしてみると、川、池、海などの絵を描くとき、水色(ターコイズブルーまたはウルトラマリンを薄めた色)で水面を描くのは道理にかなっていますね。
しかし、ここで問題がひとつ起きます。
コンクリートの道路の色は、「薄い青色」または「青っぽい灰色」なので、川の色と似ています。
そのため、道路の絵を描いたのに、あたかも川を描いたように見えてしまうことがあります。
これを防ぐには、道路を描く時に、道路上に白線や路面標示のマークを目立つように描くとか、絵の具を少しざらついたようにドライブラシで塗るとかいった方法が考えられます。
いろいろと微妙な工夫が必要になりますね。
皆さんはどうされていますか?
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