Ishihara-Shineha

大学教員。生命科学で博士号をとりましたが、今は社会科学の端っこにいます。

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大学教員。生命科学で博士号をとりましたが、今は社会科学の端っこにいます。

最近の記事

とある研究者夫婦の里親奮闘記 その6

前回(その5)の記事では、乳児院での息子との初顔合わせについて書きました。この記事(その6)では、無事交流が始まってから、比較的のんびりとしていた私たち夫婦がフルスロットルになったきっかけについて書いていきたいと思います。 オリエンテーションについて 初顔合わせの後、交流をスタートすることを決めた私たち。 まずは1時間半ほどのオリエンテーションで注意事項や今後の交流の進め方について、乳児院から「しおり」をいただき説明を受けました。 乳児院ではさまざまな事情を抱えたたくさ

    • とある研究者夫婦の里親奮闘記 その5

      あまりの忙しさに、随分と久しぶりの更新となってしまいました。 さて、前回の記事(その4)では電話で紹介を受けてから実際に息子に出会うまでの数ヶ月についてを書きました。今回の記事では、息子に初めて会った日のことを中心に書いていきたいと思います。 里親制度におけるチーム養育体制について2020年の年明けに、候補児童(以下、Z君という)と候補里親(私たち夫婦)との初顔合わせを行うことになりました。この初顔合わせ後に最終的な意思確認がなされた上で、いよいよ交流がスタートすることにな

      • とある研究者夫婦の里親奮闘記 その4

        気がついたらまた1ヶ月が経過していました。忙しすぎて色々と後手後手に回っている気がします。関係各位、すみません。 さて、前回の記事(その3)では里親登録が完了してから電話で子どもの紹介を受けていたときのことを書きました。今回(その4)は、電話で紹介を受けてから実際に息子に出会うまでの数ヶ月についてを書いていきたいと思います。ちなみに私のキャリア形成という意味では、この数ヶ月間が最もシビアな決断を迫られた時期だったのではないかと思います。 「候補家庭、1位になりました!」2

        • とある研究者夫婦の里親奮闘記 その3

          気がついたら、また1ヶ月経ってしまっていました。 月1更新がちょうど良いペースなのかもしれません。 ということで、今回は、2019年3月に里親登録してから息子との交流が始まる前までの約10ヶ月間についてを書きたいと思います。 ■ さっそく子どもの紹介が….もちろん、エントリーします! 前回の記事(その2)でも書きましたが、最初に児相を訪問してから1年半後の2019年3月、ようやく「養子縁組里親」としての登録が完了したとの通知が届きました。と同時に児相から電話があり、「早

        とある研究者夫婦の里親奮闘記 その6

          とある研究者夫婦の里親奮闘記 その2

           年度代わりのバタバタで、気がつけば前回の記事(「とある研究者夫婦の里親奮闘記 1 」)から1ヶ月以上経ってしまいました。5月に入りようやく少し落ち着いてきたので続きです。  さて、2017年の夏に初めて児相を訪問し「養子縁組里親」に登録しようと決めた私たちですが、実際に里親認定・登録が完了したのは2019年3月のことでした。今回の記事ではその1年半についてを書いていきます。 ■ さあ、申請! … の前に里親登録までの流れ 私たちが住んでいる東京都における里親登録までの流

          とある研究者夫婦の里親奮闘記 その2

          とある研究者夫婦の里親奮闘記 その1

           2021年12月下旬、かねて家庭裁判所に申し立てていた特別養子縁組の審判が無事確定しました。出会って約2年、4歳になった息子と私たち夫婦はついに戸籍の上でも「親子」になりました。いままでは「養子縁組里親として里子を受託・監護している」という立場でしたが、名実ともに「親子」となったことで色々な制約が外れたこともあり、これまでの経緯を note に書いて公開することにしました。  息子と私たち夫婦が特別養子縁組であることは、周囲にも息子本人にもオープンにしています。もちろん息子

          とある研究者夫婦の里親奮闘記 その1