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戯曲公開(無料)『素顔宣言のまち ~有洲町観光開発課 定例ミーティング ~』

短編戯曲『素顔宣言のまち ~有洲町観光開発課 定例ミーティング~』のPDFデータを無料公開いたします。
※本作品の著作権 (上演権・映像化権などを含む) は石原美か子に帰属し、無断上演は禁じます。上演を希望される場合は、戯曲の最終頁の「上演許可について」をご確認の上、必ずご連絡ください※
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こちらは短編になります。上演時間は約30~40分。
小さな町の観光開発課が脱線しっぱなしのミーティングをする話です。
短い作品なので、稽古やワークショップで気楽にご使用いただければと思います。「くだらない台詞を声を張って言いたい」「全力で何の役にも立たない会話をしたい」という気分の時にお薦めです。(但し、有料のワークショップ等でご使用になる場合は上演許可申請と同様にご連絡願います)
初演は2003年、劇団・乞局(こつぼね)さん企画のオムニバス公演。2012年に8割世界さんが「鬼フェス2012」(ロ字ックさん主催) の参加作品として改訂版を上演。元のタイトルは『素顔宣言のまち』のみでしたが、今回、この公開にあたり加筆修整を行い、タイトルも『素顔宣言のまち ~有洲町観光開発課 定例ミーティング~』に改めました。

【ページ数】47ページ
【上演時間】約35分
【キャスト数】6名(男3~5・女1~3)
【あらすじ】
これと言ってなにも見所のない有洲(ありす)町。キャッチフレーズは「素顔宣言のまち」だ。
観光客を呼び込もうと、町役場の観光開発課は「町内フリーパス」の販売を始めた。これを提示すれば町内のあらゆる場所や建物、なんと一般家庭にまで自由に出入りできる。どこにでもズカズカと入ってもらい、この町の素顔を体験してもらうという企画である。
とある雨の日。定例ミーティングには所属の職員たちと、アドバイザーとして町内の旅行代理店の社員が参加していた。町内フリーパスの販売開始から三週間、今日の議題は観光客と町民双方からの苦情の報告と、その対策についての検討だった。
職員たちの議論は脱線に脱線を重ね、代理店社員が必死にフォローしたり、フォローできなかったりしつつ、ミーティングは進んで行く。
そこへ突然、観光客がやって来る。彼は町内フリーパスを提示すると、会議室を見学し始める。キャッチフレーズ通り、ありのままの「素顔」で観光客に対応しようとする職員たちだったが・・・・・・

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※余談ですが、出て来る町の名前が「有洲(ありす)町」と「兎(うさぎ)町」なので『不思議の国のアリス』との関連を想起されるかもしれませんが、内容的にはまったく関係ありません。初演のオムニバス公演での主催者からの依頼として「他の参加作品の一部分をさりげなく取り込むこと」というのがあり、他の方が書かれた作品に『不思議の国のアリス』のモチーフがあったので、町の名前に取り込んだのでした。ずいぶん前のことなので、自分でも「あれ?なんでアリスと兎なんだっけ??」と疑問を感じ、記憶を辿って久しぶりに思い出しました。懐かしいなぁ。

石原美か子 公式サイト http://www.ishiharamikako.com/


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