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221010 第2章 情報セキュリティを支える基盤の動向(抜粋) 2.2 国外の情報セキュリティ政策の状況 2.2.1 国際社会と連携した取り組み

2.2 国外の情報セキュリティ政策の状況

2.2.1 国際社会と連携した取り組み

2020 年度に引き続き、日本政府は 2021 年度も米国、
欧州、インド、ASEAN 諸国等とのサイバーセキュリティ
に関する連携協議や演習を実施した。それらの活動か
ら主な取り組みを紹介する。2021 年度の傾向として、
新型コロナウイルス感染対策に関する国際連携が引き続
き重要課題となったが、2022 年 2 月24日、ロシアのウク
ライナ侵攻が勃発、侵攻拡大阻止、ウクライナ政府・避
難民の支援、対ロシア経済制裁等に関する国際連携が
日本政府にとっても大きな課題となった。サイバーセキュ
リティの観点では、サイバー戦への対策・ウクライナ支援
も国際的な課題となった。
(1)各国首脳・国際機関との連携
新型コロナウイルスは2021 年に入っても猛威を振るい、
2021 年 6 月以降は感染力の強い変異種デルタ株、同
年 11 月以降は更に感染力の強いオミクロン株が世界的
に流行した。日本・米国・欧州諸国等は 3 回にわたるワ
クチン接種や数度のロックダウン等、対応に追われた。
(a)2021 年 6 月の G7 首脳会合
2020 年度にオンライン形式で開催された G7 首脳会
合は 2021 年 6 月11 ~ 13日、英国コーンウォール州カー
ビス・ベイにて対面形式で開催された※ 140。全体テーマ
はコロナ禍からの「より良い回復」とされ、経済面の回復
では、開かれた世界におけるデジタル化、グリーン化、ジ
ンダー平等、サプライチェーン脆弱性への対処等の方向
性が示された。また「より強靭な回復」に向けた議論にお
いて、2020 年に引き続き中国に対する懸念が示され、
市場の公平性・透明性の担保、人権・自由の尊重、
領土問題に関する力による現状変更への反対等も、盛
り込まれた。また 2020 年に引き続きワクチン接種等に関
する途上国支援が、更に 2021 年の新提案として地球
温暖化対策(エネルギーイノベーション)の推進が合意さ
れた。
G7 首脳会合で例年議論され、声明が出される「自由
でオープンなサイバー空間」の維持に関しては、上記の議
論を反映し、2021 年度はより広範な「開かれた社会」を目
指す声明が出された※ 141。同声明には、デジタル、人権、
ジェンダー、自由、オープン性・透明性を持つ多国間シ
ステム等に加え、ワクチン接種を含む課題への協働、持
続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development
Goals)の達成支援等が含まれている。
なお、菅義偉首相(当時)は、東京 2020 オリンピック・
パラリンピック競技大会の安全・安心な開催の決意を示
し、G7 首脳の同意を得た。

所感
欧州のSDGsという言葉に騙されないで、日本は考えを持ってセキュリティも
環境も進めてゆくことだろう。
アジアは、人間としての根本を考えた思想で「自然」にいきましょう。

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