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ウクライナ紛争の転換点?

2022年2月に始まったウクライナ紛争が重要な転換点にさしかかっている可能性が出てきています。
 
8月6日にウクライナ軍によるロシア西部のウクライナと国境を接するクルスク州への侵攻が始まりましたが殆どロシア軍により撃退されつつあります。 民間の建物や民間人をターゲットにし、ロシア側に被害も出ている状況です。

 ウクライナ軍と言っても中身はポーランド軍やフランス軍であることが確認されています。 ウクライナ軍は実際これまで勝てるはずもない戦闘に強制的に駆り出され60万人ほどの兵士が戦死したとされ、ウクライナ人の兵隊は殆ど残っていないことを捕虜となったウクライナ兵が告白しています。
 
クルスク侵攻目的

 ロシアは今回の出来事で相当怒っているようで、キエフ政府とその背後にいるNATOは和平交渉は一切興味がなく戦闘拡大を執拗に続けているとして、もう交渉の余地はない、とテレビ放送で国民に宣言していす。
 
プーチン: 敵は破壊されるだろう

この発言は単なる戦争におけるレトリックではなさそうです、というのもロシアはこれまでそうしようと思えばいとも簡単にキエフを制圧してウクライナ政府を倒すことが出来たのに何度もウクライナ・NATOに騙されながら、和平交渉のスタンスを崩していませんでした。
 
ロシアやプーチンを支持する西側の軍事アナリストなどを含む大勢の人が「早くキエフ政府を倒せばウクライナ兵の死傷者も自国のロシア兵も人的犠牲が減るのに、何故やらないのだろうか」、と不思議に思っていたようです。
 
今回のクルスクの出来事でついにプーチンの我慢の限界を超えたとして、軍事評論家の間では「ロシア戦争へ突入。ウクライナ終焉の始まり」といったテーマでSNSの投稿が盛んに行われています。
 
戦争への移行? 既に戦争状態なのでは、と思われるかも知れませんが、ロシアはウクライナでの戦闘行為はあくまでもウクライナ在住でウクライナから迫害を受けているロシア系住民救済の為の及びNATOの排除の為の「特別軍事作戦」に過ぎない、という立場です。
 
 
戦争へ突入するとどうなるかは明らかです。全精力でこれまで首都キエフにはほとんどロシア軍は攻撃をしていませんでしたが、今後は本格的にウクライナ軍やNATO軍の軍事施設や民間のインフラなどを破壊し、キエフ政権が崩壊するまで戦闘行為が拡大する、ということでしょうね。
 
NATOに対し、ロシアが本気でやる気になればどういうことになるのかを示す為にこれまで使用したことのない兵器も使うことになることを元国連大量兵器検査官で軍事アナリストのスコット・リッター氏はロシア政府内の知人から聞いているそうです。
 
ウクライナ政府崩壊後、もともとウクライナ西部を自国領土とする野心を持つポーランドが西側、ロシアは東部と港のあるオデッサを含む南部を、ウクライナはキエフ周辺の小さな領土だけ、という風に分割されて戦争が終結することになるのかもしれません。 
 
あるいはウクライナという国は地図上から完全に消え去る可能性もあります。
 
最悪なシナリオはNATOが懲りずに前面に出てきてロシアとの全面戦争に発展するのか・・・最終的な結末がどうなるかは不透明ですが、いずれにしてもウクライナ紛争に大きな転換が訪れていることだけは確かなようです。


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