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ポリコレは「家族」がターゲット

今、アメリカで日本のコマーシャルが大変バズっている。いや、炎上しているらしい。

この20秒ほどの、ほのぼのとした可愛いアニメのコマーシャルを見て、皆さんはどう感じるだろうか。ごく普通の家族が普通に食事を楽しいんでいる様子が描かれているだけだと、日本人の多くの人たちが感じると思う。

しかし、アメリカではこれは「人種差別」になるのだそうだ。黒人が写っていないのは差別に値するという。あまりに極端で呆れてしまうかもしれないが、これがいわゆる「ポリコレ」「ポリティカル・コレクトネス(political correctness)」だ。politicalは「政治的」、correctnessは「正しさ」を意味し、政治的な妥当性や公平性を求めることを指す。

今、アメリカ人の多くはこのポリコレに飽き飽きしているようだ。ちなみに今アメリカで流されているマクドナルドのコマーシャルはこちら。

“Black trans women have a very simple message: stop killing us”

「黒人トランス女性は非常にシンプルなメッセージを伝えています: 私たちを殺さないでください」

「多様性」を認めないのは「悪」という世界観を作ろうとしているのだろう。人種差別は確かによくないことだ。そして、否定しづらい内容でもある。しかし、こういった一見ごく普通な家族の風景を「多様性のない差別的な表現がある」と言って一方的に押し付けてくるのも問題だ。「多様性を認めないのは悪である」という極端な価値観は多様性とは真逆な考え方で全く持って自己矛盾している。

日本でも「LGBT理解増進法」が国会で成立したのは記憶に新しい。これから日本でもごく普通の家族のシーンを描くことが政治的によくないような雰囲気を作り上げてくる可能性がある。狙いはよき「家族」のイメージを破壊することだと考えられる。

なぜ、その「家族」を破壊したいのか?それは「国家」として弱体化するからだ。国家の最小単位が家族ないし、核家族だ。家族がバラバラになってしまっては国として成り立たなくなってしまう。子供を持つ家族も減っていくだろう。それはもう家族とは言えない。人口も減り続けてしまう。国家としても成り立たなくってしまう。これは思っている以上に問題になってくるはずだ。21世紀型の戦争だと言っても言い過ぎではなく、いわゆる「認知戦争」が起きている。

何か大げさで物騒な話になってきてしまったが、事実、今、アメリカは想像以上に分断が進んでいる。日本の新聞やテレビではあまり報道はされていないが、今アメリカはかなり治安も悪くなっている。ある州では10万円ほどであれば万引きしても罪に問われないという、とんでもない法律ができてしまい、万引きし放題の無法地帯化してしまっているのをご存知だろうか。信じられないかもしれないが本当の話だ

テレビ、新聞、映画などメディアを通してポリコレが進む。アメリカという国家は今かなりのダメージを負っている。そして、このポリコレは遅かれ早かれ日本にも上陸するだろう。その時は、これは仕組まれた「認知戦」なのだと頭の片隅に置いておいて欲しい。

大切な「家族」を守るためにも。

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