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逆境を跳ねのけた香川真司の同点ゴール

AFCアジアカップ カタール2011

決勝トーナメント1回戦。

日本VSカタール。

グループリーグを1位で突破した<日本代表>は
開催国<カタール>との準々決勝に挑みます。

私はとにかくサッカーが大好きで、
特に日本代表の試合は欠かさず観ています。

この大会も例外ではなく、
何度も放映の日時を確認しては
仕事や人付き合いを調整していく徹底ぶり。

グループリーグの戦いから、
日本代表をモニター越しに応援してきました。

しかし、この大会の日本代表の印象は
決してベストなものではありませんでした。

それは、グループリーグでの苦しい戦いによるものです。


グループリーグ第一試合 日本VSヨルダン

前半45分。
不運にも相手のシュートが吉田麻也に当たり
コースが変わって先制を許す苦しい展開も、
後半ロスタイムに吉田麻也の同点ゴールで
何とかギリギリ、ドローに持ち込みます。


グループリーグ第二試合 日本VSシリア

前半35分に長谷部誠が先制ゴールをあげるも
後半31分にGK川島永嗣がPKを献上し、
さらには退場処分という非常に厳しい展開。
キッチリPKを沈められ、同点ゴールを許します。

第一戦をドローとしている日本代表は
この試合、是が非でも勝点3が欲しいところ。
レッドカードで一人少なくなった日本代表は
大変な劣勢に立たされました。

しかし、ココでなんという僥倖。
後半残り8分の場面で、遠藤保仁のロングキックから
岡崎慎司がPKを獲得します。

進路妨害が取られたのだと思いますが
けっこう微妙な判定でした。

何はともあれ、PKを本田圭佑が決めて勝ち越し。
#正面へのキックで冷や冷やでした

しっかりと逃げ切って、勝点3をゲットします。


グループリーグ第三試合 日本VSサウジアラビア

グループリーグで最も厳しい相手とされていた
中東の雄<サウジアラビア>との一戦。

しかし、なんということでしょう。
サウジも相当調子が悪く、ここまで2連敗。
グループリーグ敗退が確定している状況です。

対する日本代表は引き分け以上で突破が決まる一戦。

モチベーション皆無の相手に、大勝の期待が高まります。

この期待は裏切られることなく
前田遼一の2ゴールと、岡崎慎司のハットトリックで
5-0とサウジアラビアを一蹴。

結果、得失点差でヨルダンを上回り、
グループリーグ1位突破を決めることに成功しました。

しかし、特殊なケースの第三戦を除き、
劣勢に立たされることが多かった日本代表は
非常にネガティブな印象を残したまま
一発勝負の決勝トーナメントに臨むことになります。


決勝トーナメント1回戦 日本VSカタール

いよいよ決勝トーナメントです。

相手は、開催国<カタール>。
アウェー中のアウェー、どアウェーです。
中東の笛もバンバン鳴り響くでしょう。

しかも、カタール代表には、
ウルグアイから帰化したセバスチャン
ブラジルから帰化したファビオ・セザールがいます。

グループリーグの日本代表の戦いぶりもあり
相当に苦戦の様相を呈しています。

そんな中、試合開始のホイッスル。

前の試合でイエローカードをもらい
累積警告で出場停止の内田篤人に代わって
右サイドバックで先発したのは伊野波雅彦

前半12分。
さっそくラインコントロールが乱れます。
オフサイドトラップが決まらなかった日本代表は
スピード豊かなセバスチャンに裏に抜け出され、
切り返しから左足で放たれたシュートは
吉田麻也の股下抜いて先制ゴールを許します。

またしても劣勢に立たされてしまう日本代表。

ただ、まだまだ時間はあります。
反撃を期待しつつ、試合は進みます。

そして前半29分。
香川真司⇒本田圭佑⇒岡崎慎司
とワンタッチでパスが繋がり、
最後は香川真司が押し込む同点ゴール。

香川真司は今大会初ゴールとなり、
反撃の狼煙をあげます。

そのままのスコアで前半が終了し、
いざ後半へ。

後半は一進一退の攻防が続きます。

そんなゲーム展開の中、後半18分。
自陣のパスミスから右サイドを破られ
カバーに入った吉田麻也が痛恨のファウル。

しかも、この試合2枚目のイエローカードを貰い
退場処分を言い渡されます。

さらに、角度のない位置からのFKでしたが
名手ファビオ・セザールに直接ゴールを奪われる展開。

後半も残り27分。

私は、これまでにないほど絶望感に苛まれました。

一人少ない状況で開催国相手に1点のビハインド。
中東の笛もある状況。

退場したDF吉田麻也の補填に伴い、
FW前田遼一をベンチへ下げなければならない。
絶対的に得点が必要なのにもかかわらず。

正直、圧倒的に展開が悪すぎる。
2失点共、失点の仕方もすこぶる悪い。

決して逆境に強いとは言えない日本代表。

これは、もうダメかな。。。

そう思い、その後の試合展開を見守っていました。

しかし、そんな絶対的な絶望感の中、
迎えた後半残り19分。
香川真司がこの日2度目の希望を生み出します。

交錯するペナルティエリア手前、
香川真司が抜け出して、左足で同点ゴールを叩き出す。

「ウォーーー!!!」

本当に一瞬、何が起きたかわかりませんでしたが、
興奮して大声を張り上げてしまいました。

絶対にダメだと思っていたのに・・・
まさかの、、、まさかの同点ゴール❗❗

この時ほど、香川真司に、
日本代表に興奮したことはありません。

圧倒的な絶望感の中
一筋の光が差したこの瞬間。

香川真司は神だ。

そう思ったことを鮮明に覚えていますw
#ザッケローニのガッツポーズが印象的

そして応援にも身が入り、
後半45分。
香川真司が3度目の決定機を演出します。

長谷部誠の縦パスを香川真司が受けてターン。
ペナルティエリアへ侵入し、PK獲得か?!
と思った矢先、伊野波雅彦が押し込んで
ついに、、、ついに逆転❗❗

この決勝ゴールを守り切り、
日本代表は3-2でカタールを打ち破りました。
#ザッケローニのガッツポーズが印象的(2回目)


総括

準々決勝の後

準決勝では宿敵<韓国>をPK戦で破り

決勝では<オーストラリア>を延長戦で破って
アジアカップを制しました。

これは、とても喜ばしいことです。

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繰り返しになりますが、
決して逆境に強いとは言えない日本代表。

決定力も高くないため、相手に先制されると
そのまま負けてしまうような展開も多くあります。

私はこの大会も、そんな目線で観戦していました。

特に準々決勝<カタール>との一戦。

本当に絶望的な状況の中、
絶対的な逆境を打ち破った日本代表には
たくさんの希望を与えて貰ったと感じています。

日本代表には心から感謝を申し上げます。

この大会、
特にピックアップされることが多いのは

決勝の延長戦で決めた李忠成のスーパーボレー
GK川島永嗣のスーパーセーブ。
#キューウェルとの1対1を制したのは震えた
#この大会2番目に忘れられない瞬間

準決勝で宿敵<韓国>と繰り広げた死闘も外せません。

しかし、たくさんの希望を与えてくれた
準々決勝<カタール>との一戦。

この一戦こそが、後の厳しい準決勝・決勝で
勝利へと導く原動力になったことは明白です。

間違いなくこの大会のベストゲームであった。

私は心からそう思います。


選手名は呼び捨てにて失礼いたしました。
少しでも臨場感が伝わればと考えた次第です。
一切悪気はありません。
全選手、大好きです💗


本書を最後までご覧いただき
ありがとうございました🌈

あなたのためになる記事をお届けできるよう
日々成長していきたいと思っています。

これからも、ご覧いただけたらうれしいです🤣

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