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台湾ドラマ「WAVE MAKERS〜選挙の人々〜」(人選之人—造浪者)

主演:シエ・インシュエン(謝盈萱)、ホアン・ジエンウェイ(黃健瑋)、ワン・ジン(王淨)、ダイ・リーレン(戴立忍)、チェン・イエンフェイ(陳姸霏)
2023年 全8話(1話約50分)
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=Netflixより)

台湾ドラマの快進撃、まだまだ続く!
奇しくも同時期にネトフリで、韓国と台湾の選挙にまつわるドラマが配信された。本作と『クィーンメーカー』、主演はそれぞれシエ・インシュエンとキム・ヒエという、二人とも好きな女優。どちらから観始めようか迷ったが、ここは台湾に軍配が上がった。
(現在は韓国のも視聴中!)
(視聴したので記事追加)

台湾初の選挙を扱ったドラマ

シエ・インシュエン演じるウェン・ウェンファン(翁文方)は公正党の文化広報部副部長兼報道官。彼女は政治家の家系で、自身も半年前の新北市議選では立候補したが、暴力スキャンダルで再選を逃す。
そして今回は裏方に回り、ホアン・ジエンウェイ演じる主任のチェン・ジァージン(陳家競)、ワン・ジン演じるジャン・ヤージン(張亞靜)とともに、全力で党代表のライ・ペイシャ(賴佩霞)演じるリン・ユエジェン(林月真)の当選のために奔走する。

対する人民党からは副総統に立候補するダイ・リーレン演じる立法院院長のジャオ・チャンズー(趙昌澤)に焦点が当てられ、両党の10ヶ月にわたる選挙戦が描かれていく。

色々な意味で台湾らしいストーリー

本作の監督は『悪との距離』と同じリン・ジュンヤン(林君陽)監督ということで、だいぶシリアスな内容なのかなと思ったが、蓋を開けてみると、もちろんシリアスなテーマを扱っているとはいえ、シエ・インシュエンとホアン・ジエンウェイのキャラゆえであろうか、ちょっとごちゃごちゃわちゃわちゃした、明るい雰囲気の作品に仕上がっていた。

言葉も台湾華語、台湾語、客家語(←もちろん私には3つの聞き分けはついていない。大陸の中国語と違うというのはわかるが、汗)、英語のちゃんぽんで、いかにも台湾らしい雰囲気である。
こちらの記事では、台湾人の方が、本作の色々な特徴を上げてくださっている。

もちろん選挙戦なので、公正党と人民党の対立のテーマとなっているのが環境およびプラスチック問題、移民問題、そして死刑についてなどが取り上げられている。

しかし、それだけでなく、公正党の3人によっても、それぞれの存在が一つのテーマを表していた。
まずウェンファンはレズビアン。なので社会におけるLGBTの許容についてもかなり触れられている。

レズビアンカップルを演じたシエ・インシュエンとチョン・ヤオ(鍾瑶)。お似合いだった!

そしてヤージンが受けた職場の上司によるセクハラ問題
ジァージンがあまりにも仕事が忙しくて、息子のお迎えなど家事分担ができず、妻と冷戦状態に入ってしまうのだが、共働夫婦の問題も浮き彫りになる。

また、人民党のジャオ院長の家族の問題、妻の立場や娘の立場というのも考えさせられるテーマではあった。

このように、選挙の中にも、人々の生活、仕事におけるさまざまな問題が取り上げられ、なかなか面白くみることができた。

ダイ・リーレン健在!

本作で存在感を示していたのはやはりダイ・リーレンだろう。調べてみたら、映画などの出演がずっと多かったようで、連続ドラマの主演としてはジェリーの『The Hospital(白色巨塔)』以来のよう!しかもまた不倫男だし(笑)!

56歳のダイ・リーレン。まだまだイケてます💕。

前作での相手はシェリル・ヤン(楊謹華)だったが、本作では約30歳も年下のワン・ジン!それだけでなく、他の女子ともヤリまくってるんだけど(笑)。。。

公正党の党代表役のライ・ペイシャもカリスマ性が出ていてとても良かった。彼女は舞台に立つと、やはり映える。

台湾の選挙ということで、大陸の方ではどう受け止められているのかは知らないが、ネトフリならではの配信作品だと思うので、興味のある人は観てみてもいいと思う。

こちらがエンディングの『得意的一天 A no is a no』🎵ドラマカットバージョンとなっている。







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