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日本ドラマ「流星の絆」

主演:二宮和也、錦戸亮、戸田恵梨香、要潤、りょう、寺島進、柄本明、三浦友和
2008年 全10話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=TVerより)

もう1月も半ばとなってしまいましたが、皆様、明けましておめでとうございます!本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
本年度note書き初めは、昨年末に完走した3本からいこう。まずは推し&再視聴シリーズで本作。
もはやTVerでは新しいものより、古いドラマの再視聴の方がメインと言ってもいいかもしれない。それに、もし私がアジアの他の国のドラマに興味なかったら、正直TVerだけあれば十分で、サブスクなんか必要ないだろうなぁ。

東野圭吾&クドカン&ジャニーズの傑作

2008年に放送されていた当時から大好きな本作、あまりにも有名な作品なので、あらすじや説明は省略。ちなみに原作は未読。
正直、東野圭吾作品の実写化はどれもあまり好きではなく、また、クドカン作品もほぼどれも挫折している私にとっては、何度もリピしている本作は超レアな作品である。ミステリーに程よくコミカルな要素が盛り込まれており、まあ、大好きなニノにハマったからというのが、一番大きい理由かもしれないが、改めて観直してもキャストの持ち味が大きく貢献していたドラマでもあったと思う。

若さ溢れる3人

やはりメインのニノ、錦戸亮、戸田恵梨香は良かった。
オタクっぽく、でも怒ってキレた時のニノの演技は迫力があり、圧倒されてしまう。錦戸の軽さもちょうどいい。戸田恵梨香はぽっちゃり若くて可愛い。

コミカル感満載の3人

200%ギャグ感しかない林譲二役の尾美としのり、童貞御曹司戸神行成役要潤、ギトギトヘアーのうざい上司高山久伸役桐谷健太、この3人はすごいの一言であった。

やっぱりそれぞれいい味出してる3人

三浦友和、寺島進、柄本明。もうこの3人についてはノーコメント。説明一切不要。最高。

ぶっちゃけ、本作を楽しむには日本語および日本のエンタメ知識が必要

昨年末に感想を書いた日本ドラマ『silent』とほぼ同時に視聴した本作、勝手ながら、またあの炎上したらしい若い脚本家の発言を取り上げたい(←しつこい?笑)。

「日本人に観てほしい。日本人っていうか、日本語がわかる人に観てほしい」

え、この発言って『silent』じゃなくて、クドカンの『流星の絆』のことだよね?

クドカンによる脚本は、そのテンポ、内容の濃さに、日本人でもついていくのが大変と感じるのは私だけであろうか?そしてこれに外国語字幕つけたらどうなるのか?例えば本作中のこのセリフ。

「ヨコハマヨコスカに行くんだってよ」

この文章を英語や中国語に訳すのは簡単である。でもこの「ヨコハマヨコスカ」のニュアンス、今の20代の日本人もわからないよな〜。
彼がセリフやシーンにぶち込んでくる日本エンタメ史は、ほぼほぼ彼と同年代の私でも知らないことが多かったりする。
「あ、これってなんかをもじってるな!」と気がつくものの、何だったか思い出せず、それを考えたりしていると、ストーリーについていけなくなったりする。そういうところに疲れてしまい、おそらく彼の脚本のドラマは挫折してしまうところが多いのかもしれないが、本作はミステリーであるため、そういう要素が入っていても、さほど物語の進行に影響がなかったのかもしれない。

そんな特徴がよく表れているのが、いくつか出てくる「ドラマINドラマ」。主に3人兄弟が詐欺を働くエピソードが、独立したストーリーのようにドラマ仕立てになっているのだが、「カナダからの手紙」、「黒革のハンドバッグ」、「横須賀ラブストーリー」など、すべて歌やドラマ、映画のパロディー。
これらはストーリーの進行にメリハリをつけていて、本作中でもポジティブな効果になっていたのではないかと思う。

原作とは結末が違うらしいが、キャストも豪華だし、料理の要素もよかったし、うまくできたミステリードラマとして、個人的には大好きな日本ドラマの一本である。もう何回観ているかわからないが、また機会があったらきっとまた観ちゃうだろうな。いつか原作も読んでみようかなぁ。
時々TVerで過去のニノの作品を出してくれるが、次は『拝啓、父上様』をリクエストしたい。それから要潤ももう一度『夜王 〜YAOH〜』でも観てみたいかも!

嵐の主題歌が有名だが、今日は挿入歌の中島美嘉の『ORION』をアンサンブルバージョンで♫ 昔どこかで聴いたニノのバージョンも良かったなぁ(YouTubeで非公式の音源動画あり)。


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