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韓国ドラマ「悪の心を読む者たち」

主演:キム・ナムギル、チン・ソンギュ、キム・ソジン
2022年 全12話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=namu.wikiより)

韓国初の同性愛をテーマとした映画『後悔なんてしない』で観て、ずっと気になっていた俳優キム・ナムギル。一度ドラマで見てみたいと思っていたら、今年本作が出たので観てみた。

韓国初のプロファイラー誕生の物語

1990年代後半、韓国で動機のない強姦殺人が多発していた。 赤いキャップをかぶった犯人が民家に侵入し女性に性的暴行を加える事件が発生するが、警察は犯人を捕まえられずにいた。そんな中、また女性が遺体で発見される。刑事のソン・ハヨン(キム・ナムギル演)は赤いキャップの犯人を追跡していたが、一緒に事件を捜査していた強力班の刑事は被害者の恋人を事件の容疑者候補として捜査を進める。しかしいくつかの点に疑問を持ったハヨンは鑑識係長のクク・ヨンス(チン・ソンギュ演)と共に再び事件現場を調べ、別の人物の指紋を発見するが…。

KNTV公式サイトより

クォン・イルヨン教授という元警察官で、韓国初のプロファイラー(犯罪心理分析官)の実話をもとにした本作、6話ずつパート1とパート2に分かれている。前半は「犯罪行動分析班」を立ち上げるまでと初期の彼らの奮闘が、後半では数年かけて警察内で彼らの立場が認識されるまでの様子が、数々の連続殺人事件を通して描かれる。

プロファイラーとは何なのか?

犯罪心理学者などが主役となっている映像作品は結構あり、私もなんとなくは「プロファイラー」と言うのがどういうものなのかは分かっているつもりだった。本作では1990年代に、まだそう言う存在や概念のなかった警察内で、その重要性を周りに理解してもらう苦労が描かれているため、よりその仕事内容や大変さがわかるようになっていたといえる。
警察内での縄張り意識や、連続殺人犯は全員精神病患者と決めつける先入観などがある中、地道に囚人たちにインタビューを続け、資料を集めていくハヨンとヨンスの姿はなかなか健気であった。
時代的にも10年ぐらいの歳月に渡っており、韓国や警察の歴史物語にもなっているといえる。

劇中で出てくる『マインドハンター』というアメリカの本。これも実在するもので、ジョン・ダグラスという元・FBI行動科学課捜査官の経験談を綴ったものだが、これもアメリカでは映画化およびドラマ化されている(私は未視聴)。
韓国でもプロファイラーを主人公とした作品がいくつかあるようだが、これらも本作の原作者クォン・イルヨン教授がいなかったら生まれなかったであろう作品だったかもしれない。チャン・ヒョク主演のは観てみたいなぁ。

また、個人的にちょうど本作視聴中に偶然華城ファソン連続殺人事件」(1980年代後半に起こった強姦殺人未解決事件)のことについて調べたばかりだったので、この事件もプロファイラーがいたら結末が違っていたのかもしれないなどと思ったばかりである。
殺人事件を扱っているし、派手な盛り上がりはあまりないが、プロファイラーとは何なのかの説明としてだけでなく、いろいろな意味で興味深い物語であった。

キム・ナムギルがカッコ良すぎる❣️

そしてもちろんキャストもみんないい。刑事たち、記者たちももちろんいいが、連続殺人事件の犯人役も全員ハマりすぎていてとてもよかった!
そんな犯罪者たちの内面を探っていくハヨン。彼らのその病的な思考回路に驚愕し、彼自身も自分が犯罪者になるんじゃないんだろうかと精神的に追い詰められていくシーンは見応えたっぷりであった。物静かに憂いに満ちたキム・ナムギルがもうカッコ良すぎで、はい、惚れました❣️他の作品も観なくては!

本作も長さとしては全12話なので観やすかったといえる。というか、こんな内容のをもっと長く続けられたら結構気分的にも落ち込んでしまう。
韓国ものはちょっとずっしり重いドラマが続いたので、これから今年とっておきのキュンキュンラブストーリーに入ることにしよっと!

予告編がいくつか出てくるが、キム・ナムギルがかっこいいこちらをリンク。

ドラマの見どころはこちらのすあまちゃんさんの記事でも紹介されているのでぜひ!


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