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日本BLドラマ「きのう何食べた? シーズン2」

主演:西島秀俊&内野聖陽
2023年 全12話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=すべてテレビ東京公式サイトより)

いつも書くように、シーズン2にはあまり惹かれないのだが、これは観ようと思って楽しみにしていた。しかし、毎週1話ずつだと疲れるので、半分以上放送されてからサブスクサイトで一気見することに。
1話30分のドラマは1週間に1話視聴だと、前の週の内容があやふやになり、なんだかどうでも良くなってしまうことが多いため、サブスクしているサイトで観られる場合は、半分以上出てから観ることにしようと思っている。

シロさんとケンジのほのぼの生活第二弾!

2LDKのマンションで同居する、料理上手で几帳面・倹約家の弁護士・筧史朗(通称・シロさん)と、その恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二(通称・ケンジ)の毎日の食を通して浮かび上がる、男2人暮らしの人生の機微。ほろ苦くてあたたかな2人の日々をリアルに描く。

テレビ東京公式サイトより

シーズン1同様、作ったり食べたりする料理だけではなく、二人、そして周りの人たちの人生の変化やさまざまな出来事も描かれていく。

年齢的に、けっこう内容が刺さった

“BL”という括りでシーズン1は観たものの(このnoteを始める前に視聴しており、記事は書いていない。劇場版は未視聴)、どちらかというと料理とかの方が面白くて、二人のほのぼの生活もふぅ〜ん、って感じであった。

しかし本作は、ほぼほぼ毎エピソードで年齢的に「あぁ〜」と感じるものが多かった。
別れや離婚は今はどの世代にでもあるものだが、介護や老人ホーム、お墓、遺産、遺言書なんて出てくると、二人と年齢的に近い私なんかは、え、そろそろ色々と考えなきゃだめ?なんて思ってしまったり。

二人や、二人のそれぞれの家族の思いがいろいろな形で語られており、なかなか心に染みるものが多かった。私がこのドラマを20代の時に観ていたら、決して感じなかったことだろう。

特に、グッときたのは最終話の最後の数分の二人の会話。シロさんがケンジに言うセリフ、

「俺の人生で、俺の遺産を譲ろうなんて思う相手はおまえぐらいだ」

いや、これって考えてみたら最高の愛情の表現なのではないだろうか。I LOVE YOUより嬉しいぞ!

「遺産を残したい人」、今の私は子供がいるので、現時点では子供達に何か残したいと思う。といっても、私はこのドラマでいうとケンジ、『アリとキリギリス』だったらキリギリスなので(苦笑)、なーんにも残らないかもしれないが。。。

遺産ではなくても、人間は何か自分のものを誰かに、後世に残したい、そんな欲求を根底に持っている生き物なのかもしれない。

それにしても、今回も作ってみたいレシピが満載!

シロさんの「ポテサラ」は早速観た次の日にトライ。実はコールスローやポテサラを自宅で作ったことがなかったのだが、いや、これは簡単。

ケンジの「カツ丼」もちょうど今日、息子達のお昼に作ったばかり。市販のめんつゆを使うのは楽である。

小日向さんの「金目鯛の姿蒸し」や、シロさんの「豚の角煮」は私もまあ、似たようなのをよく作るが、ちょっとした手順でヒントになることもあり、メモメモ。
佳代子さんの「天ぷら」の、アジと大葉もトライしたい。

しかし!
一番作ってみたい(いや、本当は誰かが作ってくれるのが一番いいんだけど)というか、食べてみたいのは

リコッタチーズのパンケーキ!

もうこれはジルベールじゃないけど、見てるだけではしゃいでしまった。『オールドファッションカップケーキ』の二人にもカメオ出演してもらって、食べさせてあげたいぐらい、美味しそうだった!


海外のBLドラマファンの間では、キスシーンやNCシーンがないと、ボロクソに評価されたりもしているが、本作はそういう視点で観るものではない。BLとか同性愛とかいうのにとらわれず、一つの人生ドラマとして、楽しめるし、また考えさせられる点も多いと思う。

さてさて、今クールもおっさんたちのドラマを楽しまなくては!

ほのぼのストーリーにぴったりのオープニングテーマ『カラタチの夢』🎶


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