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友達には、話せないので。

友達を作るのが下手だ。
現にママ友という人は、ひとりもいない。
連絡先くらいは知っている。
行事などで会えば、あいさつはするし、多少立ち話もする。
その程度だ。
わざわざランチをするような人は、ひとりもいない。
でも、それでいいと思っている。
無理に仲良くする必要はないし、すでにできている輪の中に入っていくのもなかなかしんどい。
たまにランチをする学生時代の友達がいれば十分である。

しかし、その学生時代の友達になんでも話すか、というと、そういう訳でもない。
仕事のこと、子どもたちのこと、夫のこと、義父母のことなど、かなり突っ込んだ話もするが、自分の芯の部分や真面目な話はほとんどしない。
そんな話をしても楽しくないからだ。

私は聞き上手でもなければ、優れた話術もない。
そして残念なことに、それほど人に興味もない。
特に、その場にいない誰かの何がどうしたこうした、という話はどうでもいい。
しかもそれがネガティブな話題なら下手に相槌も打てないため、迷惑なくらいだ。
人の話をするなら、ポジティブな話にしていただきたい。
そんな話をするくらいなら、なんのためにもならないようなバラエティ番組やお笑いの話がしたい。
しかし、私の周辺の女性たちは、そういうものには興味がないようで、話題に上らない。
だから私も空気を破ってまで、話題にはしない。
そう。
私は女友達にとって、面白くない人間なのだ。

口に出さないだけで、私にだって思うところは多々ある。
だから、書く。
自分の本音をアウトプットするために。
それは、エッセイであったり、呟きであったり、小説の登場人物に喋らせてみたり、いろんな方法で。

本当は共感してもらいたいから。
本当は認められたいから。
だからわざわざネットに公開する。
そういう思いがなければ、別にひとりで日記を書いていればいいのだから。

私だって本当の本当は、仲のいいママ友が欲しい。
談笑している輪の中で、私も笑いたい。
学生時代の友達に、もっともっと突っ込んだ本音を話したい。
そして、辛かったことや愚痴をネタとしてではなく、弱いところを見せて泣いてみたい。

だけど、最低限の気遣い以外は面倒になってきた今日この頃だから。

書く。


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