新しい学校二つに行くことになり、新たな門出を迎え、ワクワクドキドキしています。 春休み中は、母の用事をしたり、新しい学校の手続きをしたりで落ち着かない日々でしたが、家ではゆっくり過ごしました。 『葬送のフリーレン』のアニメを観たり、主題歌の『晴る』を聞いたり、新刊の『薬屋のひとりごと15』を読んだり、遊んでばかりだったので、そろそろ本腰を入れて本業に戻ろうかと思っています。 そういえば、『薬屋のひとりごと』の二次創作の盛んなのを見るといつも、平安物語文学もあれほどでな
今年の目標は、『伊勢物語考Ⅲ』を書くことです。 『伊勢物語考ー成立と歴史的背景』と『伊勢物語考Ⅱー東国と歴史的背景』(新典社)をこれまで上梓しました。 専門書なのに索引は付けられなかったですし、 専門書だから本文紹介もなく、 昨年夏まで伊勢物語ドットコムがあったのですが、 ドットコムにした当初からサーバをアタックされたり、 ドットコムの管理などの問題があったりで、 セキュリティを上げるのが難しく、 やはり紙の本で残そうと考えました。 サイトは、管理者が生きている間しか続けられ
昨日、京都先端大学での中古文学会関西例会のピーターマクミラン氏の講演会「心ときめく古典の世界」に行ってきました。百人一首の英語版世界大会やJICA文化交流など精力的で驚きました。クラウドファンディングもされています。株式会社月の舟https://www.themoonisaboat.com/
このID専用のパソコンが開かなくなって、ちょっと手間取っていました。 また再開します。
お供である人が、酒を従者に持たせて、野を通ってやってきた。 「この酒を飲もう」と言って良いところを探し求めて行くと、天野川というところに着いた。 皇子に、右馬の頭(うまのかみ)がお酒をさし上げる。 皇子のおっしゃるには、「『交野を狩して、天の河のほとりに着いた』を題として、歌を詠んで、盃をさせ(杯に酒を注げ)」とおっしゃったので、例の右馬の頭が、詠んで差し上げた。 かりくらし たなばたつめにやどからむ あまの河原に我は来にけり (一日狩をして過ごして七夕姫〔織女〕に宿を
昔、惟喬親王と申し上げる親王がいらっしゃった。(この京都から見て)山崎の向こう、水無瀬というところに離宮があった。年ごとの桜の花盛りにはその御殿へなあ、いらっしゃったのだった。 その時、右馬頭(右馬寮の長官)であった人を、いつも連れていらっしゃった。時が過ぎて久しくなったので、その人の名を忘れてしまった。 狩りは熱心にもしないで、酒ばかり飲み、飲みながら和歌を作っていた。 今、狩りをする交野の渚の家、その院(渚の院は文徳天皇の離宮)の桜、特に趣深い。その木の下に(馬から
昔、男がいた。女で手に入れることができなかった人を、数年にわたって求婚しつづけていたが、何とか盗み出して、とても暗い時に(逃げて)きたのだった。 芥川という川を連れて行ったところ、草の上に降りた露を、 ーーあれはなに? となあ、男に尋ねたのだった。 行く先は遠く、夜も更けてしまったので、鬼がいる所とも知らずに、雷までもひどく鳴り、雨もすごく降っていたので、荒れた蔵に女を奥に押し入れて、男は弓・やなぐい(矢の入れ物)を背負って戸口にいた。 早く夜も明けてほしいと思いながら
昔、男がいた。人の娘を盗んで、武蔵野に連れて行くうちに (男は)盗人だったので、国守(今でいえば県知事)に捕らえられてしまった。 (その時、男は)女を草むらの中に置いて、逃げてしまった。やってくる人が「野には盗人がいるという」と言って火を付けようとする。女はわびしく思って 武蔵野はけふはな焼きそ 若草のつまもこもれり我もこもれり (武蔵野は今日は焼かないで!若い夫も隠れています私も隠れています) と詠んだのを聞いて、女をつかまえて、一緒に連れて行ってしまった。
内田美由紀です。 25年間、サイト『伊勢物語』を運営してきました。URLはhttp://isemonogatari.comでしたが、このURLには6月にはお別れし、 この度、note.comに引っ越しすることにしました。 どうぞよろしくお願いいたします。