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Photo by
yesyoshino
【ショートショート】数
真夜中の高速道路を一台の車が走っている。不思議と他の車は見当たらず、運転手はストレスを感じることなくアクセルを踏み込んだ。
30分ほど走り続けていると【120】と表示された電光掲示板が目に入った。時速120キロもスピードを出していいのかと疑問を持ちながらも、周りに他の車が走っていないことを確認すると、アクセルを踏み込んだ。夜の闇は罪悪感すら隠してくれる。どんどん車はスピードを上げ、そしてガードレールを突き破り、暗い夜に飛びたち崖下へ姿を消した。
電光掲示板の【120】という数字がニ、三度明滅し【121】に変わった。
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