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BIilboard Top100を振り返る    1980 40th M 'Pop Muzik'

40位で出てきましたのはM、いやでも80年代の一発屋の印象が強いのですが、そのおかげで正当な評価がなされていないのではないかと思うんですよ。ここでこの曲の凄さを説明しておこうじゃないですか。

まずねえ、このポップ感覚、やはり新時代を感じさせる音と曲ですよ。この強烈なアレンジと相まって、いまだに有名な曲であり続けていますよね。一回聞いたら忘れない。私なんていまだにこの曲ヘビロテですよ。

それとこのダンサブルである点。これで70年代のディスコ野郎も満足ですよね。

それと大事なのは、眠くならないという点。これがすごい大事なのは、黎明期のテクノはそりゃあ、有名な曲はありましたけれど、やはり実験的な曲も多くて、冗長でつまらないものもいっぱいあったんですよね。良く言うと聴く人を選ぶ音楽、ということになるんでしょうけれど。そこでこの曲は割り切っているんでしょう。曲のタイトルの通り、Popを体現しているんです。すごいねえ。

M自体は、イギリス人のRobin Scottさんを中心としたバンドですが、バンドというよりも、一人のユニットですよね。あまりにもこの曲が強烈なんで詞とジャケットを気にしていなかったもので、この機会によく見てみると、まあ、このジャケットは初めて見ましたよ。詞も割り切っていますね。ほとんど意味がない。

Wikiで詞の内容を確認してみると、ディスコの台頭で、Rockがちょっと浮いた存在になっちまってねえ、そんでも、ディスコってもんがえらく多くの人に人気があるじゃねえかい。ちょっとこりゃあどうしたもんだと思っていたら、これ、みんなPOPが好きなんだよなあ、って結論に至って作った曲らしいですね。いいねえ、センスが。

でもこの路線でうまくいったのはいくらMさんといえども、この曲だけだったんですよ。他にも同じように大ヒットする曲があったら、大天才ですけれどね。まあそんなことは気にせず、この曲を楽しみましょう。軽い曲ですが、70年代の実験的なテクノと80年代のYazooに代表されるようなエモいテクノを結び付ける重要な曲だと思いますよ。


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