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TOEIC900点の壁を突破する

はじめに

あまたの記事の中から、当記事を読んでくださりありがとうございます。
はじめに自己紹介をさせてください。

〈自己紹介〉

  • 早稲田大学3年生

  • 海外経験なし

  • TOEIC歴:2022年6月初受験

  • 受験回数6回

  • スコア推移 715→860→870→875→960(ip)→920

私は当初800点を目標に学習を開始しました。右も左もわからず初めて受験したTOEICでは715点を取り、パッとしない点数に頭を抱えたものです。

その後、自己流でTOEICに特化した対策をした結果、学習時間約100時間(=60日*1.5時間)で初の800点台をマークしました。

ご存知の通り、TOEICには"Proficiency scale"なるものが存在しており、私の860点はちょうどA評価のスコアでした。この時点でTOEICで測れる最高評価を取得していたのでやめてしまえばよかったのですが、

①「TOEIC900点」という字面に魅力を感じていたこと
②  あと40点で達成できること
③800を超えられなかった時のために次回分もブッキングしていたこと

この3点が私の再受験という茨の道へと背中を押したのでした…


8月のものがなかったので
9月のスクショで代替



やっぱり険しい900の壁


中には2年も彷徨う者がいるらしい

860点を取得した私ですが、900を狙っていく上で一抹の不安もありました。その不安というのは

  1. このスコアは偶然のラッキー

  2. 調べてみるとTOEIC900には90%の正答率が必要だがどう考えても無理

  3. 持ってる教材は全て使用済み(やることがない)

実際のところ、私は翌月(9月)の受験で870点を取得したため、①の説は否定することができました。
(むしろこれが茨の道を確定させたのですが)

しかし2,3に関しては、私のような多演習型の人間にとって必ずぶち当たる壁なのではないかと推測します。そこで今回はまず教材の話からしていこうかなと思います。



800から900、教材の変化


800点取得に使用した教材

では、まず800点を取得した際に使用していた教材からシェアします。

  • 金フレ

  • でる1000問

  • 公式問題集6,7,8

以上です。「意外と少ないな」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、私は自分の特性を考慮した結果、このような教材選びとなりました。

「特性」なんてカッコつけて言ってますが

「問題を解く→教科書を読む」

この順番の方が元来しっくりきているタイプの人間だったので、問題(模試)を重視して、単語と文法を補強といったスタイルで学習していました。
そのためこのような教材になっているのです。


900点を取るための買い増した教材


以下の5点です

  • TOEIC精選模試 リスニング3

  • TOEIC精選模試 総合

  • 最強Part7模試

  • 公式問題集9

  • 猛牛ちゃんねる「【TOEIC】990点までカバーできる英単語【聞き流し・睡眠用BGM】」

最後の猛牛ちゃんねるさんのものは、youtubeに投稿された動画で、概要欄から印刷できる単語集を利用していました。(無料)
リンクは下↓です。

https://www.youtube.com/watch?v=3eAfWOP5m5s

こちらがリンクとなっております(逆)

私はとにかく「知らない問題を演習したかった」ので、模試や問題集を軸に買い足しております。

その中でも苦手を分析してpart7とリスニング(元々苦手ではなかったがスランプを経験して購入を決意)は購入しました。

ちなみにTOEICを勉強している友人が「黒フレ」をいきなり買ってやろうとしていたので止めました。個人的に黒フレは不要だと思います。もちろん「ハイスコア更新!自分へのご褒美」とか、TOEICマニアの方ならば話は別ですが、ただ900目標の方ならば金フレで事足ります!


現状把握


ここは900点の壁を打ち破るにおいて最も大切なところだと思います。
自分の苦手に向き合うことは決して楽しいことではないですが、ここを乗り越えることがまず学習の一歩目です。がんばりましょう。

はじめに、TOEIC900点を目標にする方の現在の立ち位置をおさらいしてみましょう。

800点台の立ち位置

  • 800~835 800点台入りたての人

この層は、私も経験がないので口出ししにくいのですが、この層の方々は最大100点ほどのスコアアップが必要になってきます。偏差値と同じで、45→50よりも60→65の方が同じ5ポイント上昇でも難しく、800点の人にとって、100点アップとはちょうど後者のような難易度だと推測されます。今まで順調にスコアを伸ばしてきた方も多いと思いますが、これまでの成長曲線のようには伸びなくなってきて歯がゆい気持ちを体験するかもしれません。(もちろんいきなり100点以上あげる人もいると思いますが)
900は茨の道ですが、諦めずに努力すれば叶います。まずは800点台後半を目指しましょう。

  • 840~865 中堅層

この層のスコアをお持ちの方は、まず800点台をコンスタントに出す実力はついているかと思います。同じ800点台でも800点と860点では60点の差があり、TOEICにおける60点の差というのは非常に大きいです。本来TOEICはそのようなスコア計算をしていませんが、あえて素点*5点=スコアと概算すれば、その差は「12問」。これまで受験されてきた方ならば、この数字の大きさはわかるはずです。逆も然り、900点へも丁度あと12~14問といったところでしょうか。900点奪取の門を叩くにはちょうどいい位置の層であると言えます。

  • 870~895 ようこそ地獄へ

この層の点数をお持ちの方は、間違いなく900点を取れるポジションにいます。しかし、ここで沼る人は山ほどいます(私もここで停滞しました。)
なぜなのか、私の観測では2タイプに分類されます。

①詰めが甘いタイプ
②R,Lのどっちかが極端に得意

私は①②の両方でした。あと25点、あと5問。近そうでとても遠いのは、part5でケアレスミスをしていたり、part1で2問落としていたりと、「今まで自分が解けると思っていた問題に裏切られた」証です。大抵の場合、モリテツさんの配信を見ながら「あーやっちまった」と後悔を募らせます。ケアレスミスは治せる病気なので頑張って治しましょう。(自戒)
②に関しては後述しますが、これは800点台全般に言えることで、Lの得点だけが異様に高くてRの得点が330~350点そこらの方は要注意です!実はこのスコア、そもそもRのレベルは800点台のレベルに到達しているかも怪しいのです。。。

part別分析


さて、このセクションでは各partにおける期待得点率と障壁、対策をシェアしていきたいと思います

part1

はっきり言います。個人的にはここが最難関パートです。毎回「うん、これどういう状態?」という写真が採用されたり、「え?そこを言及するの?」という問いが出題されたり。あくまで2022年末までの傾向なので最新はわかりませんが、他パートと比べて大変やりにくい印象です。

            正直私はpart1捨ててました

体感では簡単な問題だけ取って4/6を目指します。対策法としては
①金フレのpart1単語を読み込む
②態に気をつける
くらいでしょうか。私はできなかったので助言できません・・・
一つ言えるのは、「part1は全問正解当たり前」みたいに言われることもよくありますが決してそんなことないよ!ということです。

part2

このパートはやや難しい問題が1,2問出てきます。具体的には否定文や、そもそも文自体が長いものです。これらに関して対策としましては
①最初の1語に全集中する
②疑問詞 主語 動詞 のみを注目する
これらが挙げられると思います。ただし、これらの難しい問題は落としてしまったとしても、他の部分をしっかり正解できれば問題ないので、22~23/25を安定させることを目標に取り組みましょう!

また、よく巷で引っ掛け問題と呼ばれているものも出題されます。体感では2,3問でしょうか。具体的には What time will Mr. john arrive?(いつジョンさんは到着するんですか)に対してTaro maybe knows.(太郎が知ってるよ)のように、直接疑問への答えにならないものです。この類の問題は、基本的に解答を集中して聞くことで正答することができます。引っ掛け問題はむしろ回答があっさりしていて聞き取りやすい傾向があるので、回答が疑問詞に対応していなかったとしても深く疑って聞きましょう。

勉強法は金フレ/猛牛単語をひたすら覚えることです。リスニング全般に言えることですが、聞けない=単語で詰まってる=単語力不足、に基本的に帰着するので、単語を勉強しましょう。また、音声を聞くやり方は時間がかかって仕方がないので、発音がわからないのであれば発音記号を覚えてしまうことを推奨します。単語帳を見て空で発音するを繰り返す。これで十分です。

part3/4

part3/4の違いはスピーカーが複数か単独かです。会話と違ってモノローグはセリフが絶えず流れてくるので、テンポを掴みにくいかもしれません。しかし形式もほとんど同じで、難しい問題はあってもset丸ごと全部の問題が難しいということはほとんどありません。失点はある程度覚悟の上で、先読みを駆使して「落とさない」ように解きましょう。勉強法はとにかく過去問を解くことです。特に精選模試は極めて難易度が高く、良い高地トレーニングになったのでお勧めします。(私が最初に精選問題のlisteningを解いたときは84/100しかとれず(普段公式問題集は97/100くらい)発狂したことをよく覚えています)

私はpart3 37/39 part4 29/30を目標に解いていました。ここまで理想的な得点を取得すると、2+3+2+1=8 92/100 といった感じになると思います。これくらい取れると最近のテストでは480~465くらいはもらえると思うので、あと落とせて1問といったところでしょうか。

part5

(私ははま1000なる教材がリリースされる前に卒業してしまったので(噂によると名著らしい)ここで使い方をシェアすることはできませんが、でる1000は私のバイブルですのでこちらを今回は推したいと思います。)

まず900点を狙っていくにあたって、Rは多くの人の課題であると思います。仮にLを安定して495取れる方ならば、Rは405でいいのですが、そんな人まずいません。おおむねLは460~480くらいの方が多いのではないでしょうか。つまり900点を取得するにはRは低くとも420、欲を言えば450が理想になると思います。


引用元 http://toiguide.jp/score-kansan/

さてその場合、素点で最低でも91~92必要(最近は難化傾向にあるので9割を少し切っても420は出るかも?)となります。先ほどLとRが大きく偏っている800点ホルダーは、800点台の力があるかどうか怪しいということを話したと思いますが、その理由は、たとえばR350点の場合素点は7割程度であることが挙げられます。Rだけであと20問スコアアップはだいぶしんどいです。そのためまずは800点向け教材を利用して(極めろなど)Rの底上げを計るべきでしょう。

        さて話を戻して、part5何問落とせるでしょうか

最低でも27/30、つまり多くて3問までです。これはかなり驚異的な数字に思えますが、実際でる1000をきっちりやれば9割は必ず取れるようになります。

そもそもpart5では、よくわからない問題が毎回1~2問出題されます。(これは私の実力と肌感の問題です)しかし、わからないとはいっても、4択全ての単語を知らないということがない限りは2択までは絞れます。わからない問題以外は得点できると仮定して、この2問を2択に絞って無作為に選んだとしても25%で30/30取れますし、75%で29/30以上になります。

つまり何が言いたいかというと、その2問は最初から諦めて、他28問取れるようになろうということです。解けない=知らない=単語/文法を知らないですが、金フレとでる1000をガッツリやり込んでる人はそもそもこの「解けない」の状態になることがありません。あるとすれば金フレに載っていない単語が出た時(まれによくある=ここが2問の原因)くらいのものです。

もっぱら、私はでる1000の後半部分にくっついているSET1~の部分しか使っていません。前の部分は相当苦手な単元(接続詞と前置詞とか?)がある場合はやってもいいと思いますが、そうでない限りは時間が勿体無いのであまりおすすめしません。SETだけで300問以上あるので、この全ての問題が「なんでこの答えになるか」さえ説明できれば、案外part5の9割越えは安定します。

また、精選模試や公式問題集を使ってpart5を勉強するのも良いでしょう。part5は演習をこなせばなんとかなります。

part6

特にありません。文法でつまづくならばpart5、読解でつまづくならばpart7を勉強してください。15/16を目指しましょう

part7

ここでどれだけ得点できるかが、900点獲得の鍵になります。理想を言えば51/54(3ミス)が、目指すべきところです。(実際私も3ミスを目指していました)

          「いや、そんなに取れないわ」

その気持ち、痛いほど良くわかります。ただこんな経験ありませんか?

         「あれ、解説読んだら案外簡単だな」

そうなんです。part7は、シングルパッセージの後半の問題で、よくわからない文章(具体的には聞いたこともない名詞が主体になっている文章とか)が出ない限りは、一問一問のレベルは大したことありせん。解けないのには大きく2つの理由が考えられます。

①集中力切れ

これにつきます。2時間も試験をやっていて、小さい文字をずっと読んでたら頭も痛くなってきますよね。私もここが課題だったので、2つの対策を講じていました。

(i)カフェインや眠くならない食べ物を摂る。またはよく寝る
まずは体。試験をベストな状態で挑めるようにこれらの工夫をしていました。特に最近は飲み物持ち込みokだったので、冬の寒い日には熱いコーヒーを買っておいて、試験中にちょこちょこ飲んでいました。

(ii)リスニングで手を抜く
何を言っているんだ!と思われるかも知れません。私の場合、リスニングをガチると体感では満点を狙えそうという感じだったのですが(実際IPで満点とってる)、真面目に聞きすぎるとアホみたいに疲れてしまうことに3回目の受験で気がつきました。そのため、ちょっと手を抜いて体力を温存しようという戦略を取りました。

私が900を取った時は言い訳ですがスピーカーの音質がくぐもったようで悪く、慣れるまでの数問で落としてしまいました。(日大水道橋許すまじ)当時はかなり焦りましたが、かえってそれが良かったのかなと思います。
満点へのこだわりとはそこで綺麗さっぱりおさらばして、その後も問題も適度に聞き流してコーヒーを飲みながら脳を温存することができました。結果として、体力を残したままRに挑むことができたのでpart7も自ずと得点できました。

②読解力不足

part7が苦手な人は、読解力自体に問題があるケースもあると思います。個人的に読解力不足は多読で解決すると思っているので、part7専用教材を買い足して恒常的に50分かけて54問を解く練習をするしかないのかなと思います。
基本的に読めない理由は、集中力不足でないならば単語力不足にやはり帰着するので、単語をしっかりinputして、実践に近い形と時間でoutputを繰り返しましょう。

教材のところでも紹介しましたが、私は狼の表紙のかっこいい教材をやっていました。(あれをやっている人は強いイメージがある)実際解いてみて気づいたのですが、最強part7自体はそこまで難易度高くないです。(精選とかいうあたおか模試と比較すると全然簡単です)しかし、一問一問の質は高いので、ぜひ購買して解くことをお勧めします!

勉強法

ここまで色々説明してきて、読者の方は気がついたかも知れませんが、基本的に900に届かない800点台の方に共通するのは「単語力不足」につきます。私は金フレだけだと絶妙にカバーできないpart3457の単語をカバーするべく猛牛ちゃんねるさんの単語集をプリントアウトして、大学の通学時に毎日読んでいました。かなり難しい(知らない)単語も含まれていましたが、実際公開試験を受けるたびに「あ、これ猛牛ちゃんねるのやつだ」という単語が4~5個あったので、その4~5個のためにもぜひ単語をガンガン隙間時間でやり込むことをおすすめします!

また、800点ホルダーの皆さんは基本的な英語力は問題のない方も多いので、たくさん問題を解いて、実践力を養いましょう。特にお仕事をされている方は「大学生みたいに暇じゃないからまとまった時間を取れません」とおっしゃるかも知れませんが、私も1日ぶっ通しで取っていた時間はよくて2時間、平均1時間くらいでした。隙間時間はたくさんあると思うので、10分空いたら出る1000を1set解く、30分通勤の時間があるなら空で最強part7を解けばいいのです。そうして学習時間を確保して積み立てていきましょう。

終わりに

ここまで読んでくださってありがとうございました。このnoteはあくまで私の感覚ベースで書いているので、一般的なものとは異なると思います。こういう考え方もあるんだなーといった具合に軽く流していただけると幸いです。

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