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2020年の振り返り

2020年が終わり、2021年に入りました。6日から仕事なので、2020年を簡単に振り返ります。

今年は、コロナ禍に直面した時に2つの選択肢がありました。①投資を続けてアフターコロナで一気に成長させる。②投資を抑え、コロナ禍でも出血を最小化し、アフターコロナで改めて手を打つ。

4月の段階で社長と意見が一致したのは、前者。時間を無駄にすることはあり得ない。それにジャパンブランドという助成金も獲得できており、ここでブランドを成長させなければ折角手に入れたロケットのブースターを手放すようなもの。

大赤字でもブランドを育てる覚悟。

結果から言うと、2020年は稼業に戻った8年間で最も売上、利益が拡大した年になった。

その理由は、あるべき姿に向けて進めてきた事業がコロナ禍で一気に成長したからです。具体的には、NISHIGUCHI KUTSUSHITA、hakneの海外の取り扱いが一気に躍進し、国内でも既存とお取扱先、オンラインの売上が増加しました。

一方、過去から将来性が少ないと感じていた事業は一気に減少しました。コロナ禍で調子が良い企業は種まきをしていた。もしくはすぐにコロナ禍でのあるべき姿に形を変えることができた。一方、業績を落とした企業は将来的に売上が微減傾向にある業界で、種まきをしていないところは大打撃という印象を受けます。

今年、本から学んだこと

今年はたくさんの本を読み、自分たちが今後どうしていくべきか明確に理解できました。

DXが加速し、ITも進化していくけれど、市場は大きくなることはなく、結局はより便利になるだけ、つまりシェアの奪い合いであることは変わりません。

NISHIGUCHI KUTSUSHITA、hakne、memeriと展開する私たちも同じことが言えます。国内での売上、海外での売上が増えるとしても結局はどこかのシャアを奪っているだけ。

それは、すでに市場には飽和するくらいの商品供給されているからです。

それでも絶対的に違うことがあります。消費者は同じお金を使うにしても自分にとって意味があるもの、自分のお金を誰かに応援したい。どうせ同じようにお金を使うならばポジティブな消費をしたいと感じるようになっており、SNSは中小企業でも価値提案を消費者にダイレクトにできるようになりました。

だから、私たちは消耗品である靴下をもっと意味があるもの。一人の作り手があるべき姿、実現したいコンセプトに対して、探求し、実験を繰り返し、思考の末に出来上がった商品やブランドを届けることが消費者に意味がある消費やブランド体験を提供することで、作り手を応援したいという消費者の暖かい気持ちと繋がることができると感じました。

前も伝えたように、消費者と作り手の関係は友人であるべきです。ともに互いのことを想いある関係。作り手は友人に自分が考えるベストを届け、消費者はそれを使ってよければ暮らしに取り入れていく。

2021年はもっと面白くなっていく。自分の探求心に身を任せ、どんどん仮説検証を進め、商品、そしてブランドを育てていく。より多くの友人にあいつ変わった奴やな、でも作ってるものや世界観がずば抜けてるなぁといってもらえるように。

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