見出し画像

2021年からデザイン経営を推進する。

この冬休みに5冊くらいデザイン経営、アート思考などの本を読みました。VUCAという時代において、変化すること、早く決断することはどの業態にも同様にビジネスを継続させる必須条件となりました。

変化することといってもどう変化するのか。今までのビジネスモデルで将来の見通しがあるのであれば、変わる必要はない。でもほとんどの業種は市場は飽和し、商品は模倣され、価格競争に陥り、疲弊します。その商品の切り口は大概、より便利にとか、より早くとか本質的に新たな価値を提供するものとは言えない。。。

5冊の本を読んで、経営に直結する良き学びがあったので書いてみます。

・デザインとは、ある課題を解決するための方法。

・アート思考とは、自分の中の興味や探求心に任せて自分なりの尺度を持ち、物事を考えること。

・市場は、どんなに便利な商品が出てきても、市場を拡大するものではなく、シェアを奪うのみ。

自分に当てはめてみると、NISHIGUCHI KUTSUSHITAのシルクコットンホームソックスは、コロナをきっかけにおうちの過ごし方をどうすれば快適にできるか?という問いに対して、自分の探求心で試行錯誤し、サンプルを試作し、仮説をより深く洞察することでいろんなアプローチを検討し一つの靴下が生まれました。

この、ある課題に対して、自分の探求心を掘り下げていくことがアート思考であり、生まれた靴下もデザインによって解決したものとなるそうです。

世の中では、より便利やより早いという軸で差別化され、すぐに模倣され、価格競争に陥ります。資本が大きいほど有利な血みどろな競争です。

一方、アート思考、デザイン思考で生み出された商品やブランドは多分に意味や世界観を持っていて、消費者の琴線に触れ、消費者とともに向き合うものになっていくと感じています。

だとすると、今世の中で、言われているデザイン経営とは、模倣や価格競争という軸とは異なる、自分たちの想いやこだわり、探求心を形にしていく創造性豊かな経営となります。自分を例にすると、ただ単に靴下を作り続ける自分の人生が、世の中に必要とされるあっと驚くような靴下を届けたいという探求心とやりがいで満ちた人生に変わります。

稼業に戻る前に漠然と感じていたこと。。。

靴下を40年作り続ける人生か。。。

でも、それが今は、

靴下という手段を通じて、国内外の人々にあっと驚くエッジの効いた商品、ブランドを届け、消費者とブランドが繋がり、対話をする。

意味のあるものが届き、それが暮らしに溶け込んでいく。

靴下というものが消耗品から暮らしを豊かにするものだと認識が少し変わる。

自分の仕事は、そういうアートでデザインで探求心をくすぐる仕事だと分かった。今は、次の世代にバトンを渡すまでの23年間が楽しみで仕方ない。

これを社内でも共有し、2021年はもっとデザイン経営に舵を切っていく。チャレンジに満ちたワクワクするものになる。

特に勉強になった本がこちら。

・ビジネスの未来 山口周

・ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと 小山田育、渡邊デルーカ瞳

・「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考 末永 幸歩

・ブランディング・ファースト―広告費をかける前に 宮村 岳志

本当学びが多い本で、著者の方々には本当に感謝しております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?