ウィズコロナとアフターコロナの戦い方

これは、星野リゾートの星野さんがテレビで話してのにとても感銘を受けたことです。

どこの業界もそうですが、観光業界もコロナで大打撃を受けています。そんな中、星野さんはマイクロツーリズムという飛行機や新幹線では移動にリスクがあるけど、車で移動できる距離の観光を楽しむ。という考え方をメディアを通して広められましたね。

提唱した人は誰なんだろう???

コロナ禍でマイナスな局面が多い中、とても鋭く素晴らしい提案だったなぁと思っています。

そんな星野さんが経営者として相当すごい人だと感じたことを共有します。

それは、ウィズコロナとアフターコロナで明確に状況が違うこと、そしてそれに合わせた打ち手を実践されていることです。

一般的に、ウィズコロナで需要が激減すると、普通の企業は、固定費の削減に注力します。残業をカット、社員を解雇、投資をストップ、仕入れの抑制など。出血をいかに少なくすることで嵐が去るのを待つ感じです。

そして、嵐が去れば売り上げがもとに戻ると思っている企業は多いと思います。※業種にもよりますが、コロナ前の70~90%になると思います。

一方、星野さんのすごいことは、自分たちがどれだけ出血できるか正確に自分たちの血液の量を知っていてどこまで出血を許すかを経営者としてジャッジしていることです。確か、このままだと〇日後に倒産します。みたいな社員に意識改革を求める強烈なスパイスとセットで発信されていました。

そして、星野さんは経営資源として人を重視されていて、どんなに出血しようが社員を解雇することを率先してすることはないそうです。それは、ウィズコロナはいつか必ず終わりが来る。アフターコロナになった時、一番の差別化である有能な社員がいないことは致命的という訳です。出血できるギリギリの量までしっかり我慢して、アフターコロナであるべき姿、新しいツーリズムの形を模索し時代に合った戦略を磨かれているんだと思います。

もちろん会社を守るためには、残酷な決断も必要だと思います。

でも、自分たちの体力を正確に知り、その許された時間の中、次の時代に向けて妄想し、打ち手を決め、資源を分配、人を割り当てる。

これこそが、経営者だなぁと感じました。

そして、意思決定以外は雪山でスキーをされていることも常にインプットされてて今の時代の経営者像を知りました。

うちの会社も4月はどうなるかと思いましたが、1年間、次の時代の戦略を実行すると意思決定し、NISHIGUCHI KUTSUSHITAのブランド価値を伝える施策、既存ブランドのリブランディングを完了させると決め、大詰めまで来ています。

ウィズコロナという点では、すでに対応できつつある私たちが見ているのは、アフターコロナにおける行動の変化、ITの進化、DXの浸透に対し、自分たちの未来をどう描き、どのようなカードを持ち、どのタイミングで切るのか。

経営っておもしれぇなぁ。って思っています。

星野さん、たくさんの学びをありがとうございました!またテレビに出てたら拝見します!

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