mid 90’s by Jonah Hill
ミッドナインティースを観た。自分の人生と重なって、コップ一杯分くらい、泣いた。
ジョナ・ヒル様、最高です。
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粗悪な家庭環境に抑圧され、その捌け口として「非行」を選ぶ。大人の作った社会に、心身で反骨する。
ただ滑る、スケートに没入する、そのなかで、達成を喜び、仲間と繋がった。自己の存在を、確かなものとして、実感できた。
酒、ドラック、女、危険。社会の僻地の楽園は、しかし、人生を賭すべき場所ではない。交通事故は、その誰もが抱えていた胸のしこりを、具体的な事象として、世に現した。
誰もが未来を考えていた。クソみたいな社会の捌け口だった楽園は、いつから自堕落の表象に変わったのだろう。
ただ生きたかった、クソみたいな社会に負けたくなかった、友と痛みを分かち合いたかった、それだけなのに。
再生された、短編映画。画素の悪い、安っぽい自作映画。
その映像は、彼らの輝きを捉えていた。生きたいと叫び、スケートで自己を表現する、彼らの青春を美に昇華させ、十全に肯定した。