見出し画像

そろそろ映画の話をしたい。


こんにちわ。こんばんわ。映画監督の堂ノ本です。
そろそろ2021年も終わりそうですね。最近、めっきり冷え込んできて、私はこたつから全然抜けられません。

今も、こたつで朝までサッカー観戦して、この記事を書いています。もちろんこたつの中で。

いやぁ、リバプールvsアーセナルは、なかなか楽しい時間でした。あと、チャビが帰還したバルセロナの試合も観戦。ついでに、解任間近のスールシャールを見届けるべくユナイテッドvsワトフォードも観戦。

おっと、サッカーは置いておきましょう。

最近目論んでいること


サッカーという枕も、これ、あながち無駄な話ではなくってですね。最近目論んでいることに、YouTubeの再開があります。

以前、何かの記事で休止中の真相を書いたわけですが、そろそろ再開したいなと感じ始めています。ま、以前のように毎日投稿みたいなことはしませんが、例えば週1回でもやりたいなと思ってます。

何せ、せっかくチャンネルを開設して、少ないながらも、登録者がいるわけです。たまに会う人にも、「YouTube楽しんでました!」とか言われますし。再開しないと勿体ないと思うわけです。

でも何をやろうか。以前のように、ただ映画を紹介するみたいなのは、もう飽きたんですよね。というか、そもそも過去の動画たちは、『海底悲歌』を広めるべく、まずはカナリヤを知ってもらおうというコンセプトだったので、比較的映画のライト層に向けた動画だったわけです。

時期に合わせた映画紹介だとか、毎週公開される映画の感想を言い合うラジオだとか、そんな感じですね。

でも、その内容のまま再開するのはなんだか退屈な気もするわけです。

サッカーの話に戻る


で、サッカーの話に戻ります。私は、サッカー観戦中によく戦術分析をします。サッカーファンならお馴染みの、433とか343とかのアレですね。その形が攻守の数パターンの状況下でどう変化するのか、選手の組み合わせは、という風に考えるわけです。

こういう戦術分析というのは、すなわち試合をコントロールする監督の分析になるわけですね。こういうのをYouTube上でもよく見ます。私がよく見るのは、Leo the footballさんと、GOATさんですね。

彼らは、自身のYouTubeチャンネル内でコミュニティを形成し、よりサッカーを熱く、詳しく、明快にしていこうと動いています。そして、両者ともにリアルにサッカークラブを開設し、自身の考えるサッカー理論を実践しようと動いているわけです。

この動きは映画でも起こっていいのではないか、と感じています。

また、彼らの動画内では、サッカー界で曖昧にされている存在や言葉を、改めて定義づけたりだとか、同じポジションでも選手の特性によって、役割やタイプが異なると指摘し、自分たちで新たな名称を作ったりしています。

画像1

画像2

言葉に着目しているのは、素晴らしいと感じます。言葉がなくては、人はその事象で議論できないわけで、だからこそ、彼らは熱心に名前をつけるわけです。

映画でも起こるべき現象だと感じます。

YouTubeを再開したい


だから私は、彼らに倣ってYouTubeを再開してみたいと目論んでいるのです。「映画を再定義する」といえば、何やら難しくなりますが、映画は、これまで「演出がいい」「話が面白い」「役者がいい」なんていう曖昧な言葉に守られてきたわけです。

演出という言葉一つでも、起こっている中身では、例えば「反復の演出」であったり、単純な反復とは異なる「差異の演出」であったり、と様々です。他にも、同化・異化、隠喩・直喩など、その分類は無数にあることを肌感覚で感じているはずです。

よく「切り返しが素晴らしい」という感想もありますが、なぜ人は、単純にカメラを切り返しただけで感動するのでしょうか。ここでいう切り返しは、それまでの演出の結実であって、語られるべきは「それまで」ではないのでしょうか。

そもそもカット割りをキャメラマンが考えている作品もあるわけで、それは果たして演出なんだろうか、という議論も起こって当然です。

実際に多くの人が「それって具体的にどういうこと?」と感じていながら、大した議論にもならずに、100年経ってきたわけです。いや、それを真剣に考え、書いていた人は少ないながらもいます。

けれど、私はもっとそういう場があっていいと思います。そういう人たちが、もっといていいと感じるのです。

「映画は芸術である」という割に、絵画・文学・音楽などと比べて、あまりに曖昧に扱われ、抽象化されすぎてはいまいだろうか。そろそろ映画の話をしたいと感じているのです。

と少しばかり、熱くなりましたが、私は上記の理由で、「より詳しく映画の中身を掘り下げる内容でYouTubeを再開したい」のです。

懸念点を挙げる


ただ、これをするには、幾つかの問題がありまして。

まず一つ目に、著作権という問題が発生する点。これは上記のサッカー分析YouTuberたちは、試合中の映像を用いずに、画像やボードを駆使して解決しています。厳密にいえば、試合映像をキャプチャーするというのはグレーゾーンだと思いますが。

そして二つ目に、需要が全くない(もしくは著しく薄い)という点。これは、別に気にせずやれよ、と思うかもしれませんが、、、

三つ目は、私自身も理解していないという点ですね。これは上記のサッカーYouTuberも同じだとは思うのですが。ただ、映画は分野が広すぎるわけです。たたき台となる脚本には少なからず文学が関わりますし、そもそも原作が文学であることも往往にしてある。派生形態は舞台ともいえますし、有声映画では、途端に音楽理論みたいなものが入ってきます。そもそも心理学・社会学が大きく関わる分野です。そんなもの、全部理解できるはずがない。だから、やるとするなら一定の制限が必要ですね。

まぁ、色々と難しい面はあると思うのですが、やってみたいですねぇ。ワクワクしますねぇ。

最近はこんなことを、ちょっと目論んでいます。

少しだけ、この動画に通じる感じはありますね。

うーん、どうなんでしょうか。本当は、黒沢清監督とかがやってくれるとめちゃくちゃ嬉しいし、需要もあるとは思うんですが。

皆さん、どう思いますか?

せっかくYouTubeやるなら、私自身の修行の一環にもなるし、より映画を考える時間にできるので、いいライフワークになりそうな感じはするんですが、、、


少しでも私のことを応援したいなと思って下さった方、そのお気持ちだけで励みになります。その上で、少しだけ余裕のある方は、サポート頂けますと幸いです。活動の一部に利用させていただきます。