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カフェ開業への道

イーサでは個人の気質を1〜12タイプに分類し、組織分析や能力開発のサポートをしています。

12タイプはさらに、以下のように3類型に分けることができます。

1~4タイプ   感覚型
5〜8タイプ  行動型
9〜12タイプ   思考型

例えば、これから3ヶ月後にカフェを開業すると設定した場合、感覚型・行動型・思考型で開業までのアプローチ方法が全く異なるので、簡単に説明したいと思います。

足し算の「感覚型」

感覚型がまず始めることは「スタッフの確保」です。自分の店で一緒に楽しく、気持ちよく働いてくれる人探しから始めます。アットホームで働きやすい職場環境を目指し、相手の生活や都合を尊重しながら、スタッフと共に進めていきいます。万が一、オープン日までにスタッフが思ったように揃わなかった場合、オープンの延期も辞さない、という気概が感覚型です。スタッフの団結力を高めることこそ、良い店作りの要。感覚的、雰囲気的にものごとを進めていくのが特徴です。また感覚型は『過去や実績』を重視する傾向にあり、奇抜な店舗・メニュー開発に取り組むよりも、自分が今までに“良かった”と感じたもの、お気に入りを集めた、ゆったりと時間が流れる店づくりをします。目指すは、スタッフもお客さまも“居心地の良い”カフェ。思考は「足し算」となります。

過去を重視する傾向。経過・実績が重要
・緊張維持は苦手
・起動までに時間がかかる



かけ算の「行動型」

行動型がまず始めることは「店舗探し」です。思い立ったら即行動!あれこれ考えるよりもまずは不動産屋に行ってみる。現地をまわって「あの場所空くかもしれない…」なんて、目星をつけたら交渉を試みる。居抜き物件で、スタッフもそのまま引き継げるなら、さらに好都合です。そんなやり方で3ヶ月後には1店舗のみならず、計画になかった2店舗目も、なんてことがあり得えるのが行動型です。ムダを嫌い、合理的なやり方を好みます。“今“がんばれば、結果はおのずと付いてくるに違いないという考え。『カフェを開くなら、この地域でNo.1を目指す!』という気概で、周りを巻き込みながら突っ走ります。強いものが勝つ、という競争原理が根底にあり、努力を重ねることを大切にしています。目指すは大繁盛店!思考は「かけ算」となります。

現在を重視する傾向。“今”を最大活用する
・連続した緊張もOK
・無駄を嫌う、直線的な動き



ひき算の「思考型」

思考型がまず始めるのは、3ヶ月後をゴールとした「綿密な計画表」の作成です。いつまでに店舗を契約して、いつまでにスタッフを何人確保するのか。スタッフ教育はどのタイミングで、どの程度の完成度であるか。細かく目標設定を立て、実施可能かどうか、ダメだった場合のプランB、Cを準備します。無理のない計画を立て、すべてが“想定内”に収まるよう、あらゆる場面に備えます。キーワードは『納得』なので、腑に落ちないことは進めることができず、実際に行動に移すまでに時間がかかります。状況観察的な動きが特徴で、判断・決定は計算完了時に行います。勢いで物事を進めることはしません。マラソン的なペースで、日々の出来事に対処しながら経営に取り組む姿勢です。目指すは“知る人ぞ知る”オンリーワンなカフェ。「思考はひき算」となります。

未来を重視する傾向。過去や現在は“未来”のためにある
・粘り強い対応
・間合いを見ながら、調整的な進め方


このように、タイプによって起業の方法、運営スタイルもずいぶんと違います。どれが正しいということもありません。右手に「左手になれ」と言ってもできないように、感覚型に「行動型のように動け」と言ってもできませんし、行動型に「思考型のように考えろ」と言ってもできません。だからと言って無能なわけではありません。

組織内において、個人の気質・能力を知っておくことはとても有益です。どのような環境下で最大に能力を発揮できるのか知っていれば、指導方法や育成方法もおのずと見えてきます。イーサでは、いまある人材資源を有効に活用するためのノウハウをお伝えし、経営のお手伝いをしています。


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