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抗不安薬の副作用は?

あいこんたつ

 薬剤師のTATSUです。国家試験頻出薬剤、今回は抗不安薬について解説させて頂きます。

抗不安薬単体で、看護師国家試験で直接問題として問われることは少ないですが、選択肢の中に抗不安薬の種類や副作用が紛れて出てくることがあります。

そのため、選択肢を見た時にどんな薬かを判別するために知っておくと非常に問題が解きやすくなります。

このブログを読めば、即点数に繋がるような情報発信をしていきますので、是非最後までご覧頂けると嬉しいです。

今回のテーマは抗不安薬の主な副作用について解説していきます。抗不安薬の副作用は主に3つです。

① 眠気

抗不安薬は、神経の興奮を抑えることで、不安症状を改善します。この働きは、代表的なベンゾジアゼピン系薬以外の抗不安薬に関しても、作用は違いますが、神経興奮を抑えます。そのため、脳内の覚醒状態を維持するシステム(脳幹網様体賦活系)も抑えてしまうため、眠気が起きるようになります。

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② ふらつき

抗不安薬には、筋肉を緩める筋弛緩作用の働きもあります。そのため、不安による身体症状である、肩こりや頭痛に対してプラスに働くことがある一方で、この作用が強く出すぎてしまうことで、ふらつきや脱力感といった症状が出てきてしまうことがあります。

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③ 依存性

この依存性の副作用は、主にベンゾジアゼピン系薬に多いのが特徴となります。依存には、主に身体依存、精神依存、耐性の3つがあり、それぞれ以下の特徴があります。

-身体依存-

薬がなくなってしまうことで禁断症状が出てしまうこと

-精神依存-

薬が欲しくて、その薬なしではいられなくなってしまう状態になること

-耐性-

薬の効果が薄れてしまうこと

今回は抗不安薬に共通する副作用の中でも、国家試験で問われやすいものを紹介させて頂きました。丸暗記するのではなく、なぜこのような副作用が起きるのか理由も含めて押さえて頂くと、テスト本番でも落ち着いて対処できるようになると思います。抗不安薬の種類や働きについても下記の動画で解説してるので、是非コチラも見てみて下さい。

  薬剤師TATSUチャンネル

 【不安障害】国試頻出薬剤 抗不安薬の働きと副作用



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