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【非専門家のためのBIツール入門】今、BIツールに注目が集まる2つの理由

この記事のポイント

・なぜ今、BIツールが注目されるのかわかる
・BIツールが使われるようになった歴史的な流れがわかる
・最近のBIツールのトレンドがわかる

みなさんと一緒にBIツールについて学んでいくために、前々回前回とBIツールについて記事を書いています。

第3弾となる今回は、今、BIツールに注目が集まる2つの理由について解説していきます。


時代がBIツールに追いついた!

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参考:データドリブンマーケティングの平成史を一気に振り返る!BACKYARD 

少し歴史的な流れから遡ってみたいと思います。BACKYARDさんの記事の図が分かりやすかったので使わせていただきました。

Wikipediaによると、BIという言葉が定義されたのは、1989年のことです。(日本ではちょうど平成元年です!)

■BIツールの定義
1989年、後にガートナーグループのアナリストとなるHoward Dresnerが、「ビジネスインテリジェンス」とは、「事実をベースとした支援システムを使用した、ビジネス上の意思決定を進化させるための、概念と手法」を指す包括的用語であると提唱した。

少し難しい表現ですが、私なりに簡単に意訳すると

ビジネスインテリジェンスとは、データを用いた意思決定を支援するツールである

ということです。

時代が進むにつれて、”感覚的な意思決定”から、”データを用いた意思決定”に移行しています。1989年には、そういった考え方が始まっていました。

ただ、1989年は、まだインターネットが始まったばかりの頃です。データと言っても、今ほどの膨大な量のデータが身近にあったわけではありません。

そのため、BIという言葉は、研究者や公的機関、大企業など一部のデータを持つ人たちが使う言葉であり、一般の人には関係のない言葉でした。

その後、2000年代に入ってから、インターネットの普及、SNSの普及、スマートフォンの普及等を通して、急速に世の中の取り扱うデータ量が増大していきました。

そんな中、2003年にBIツールの有力企業Tableauが創業します。世の中にデータが溢れ始め、データの可視化をテーマにした会社が立ち上がりました。

さらに時代は進み、現代では、あらゆるものがネットに繋がるIoT(Internet of Things)や、人工知能AIが広がり始め、私たち一般の人の身の回りにもデータが溢れるようになってきました。

もともと一般の人には関係がなかった、データを用いた意思決定は、もはや一般の人にとっても身近なものになっています。

ちなみに医療介護業界においても、2020年代は健康・医療・介護ICT本格稼働する年と言われています。(詳しくはこちらに書いています。

1989年に提唱されたBIの考え方は、約20年の時を経て、とうとう私たちの身近なところにやってきました。

まさにこれが、今、BIツールに注目が集まる1つめの理由です。

膨大なデータが私たちの身近に溢れるようになり、私たちもデータを用いた意思決定をする時代になったことで、私たちにもBIツールのような可視化ツールが必要になってきています。


最近のBIは、なぜセルフサービスBIと言われるのか

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前回の記事で紹介したPowerBIやTableauは、セルフサービスBIと呼ばれています。従来型のBIと区別するためにこのような呼び方となっています。

どのような意味なのでしょうか。

セルフサービスBIとは、エンドユーザー自身で分析やレポートの作成ができるBIツールのこと。(大塚商会 IT用語辞典

だそうです。

古くからある従来型のBIでは、分析やレポート出力をするために、専門家の協力が必要だったそうです。

その場合、エンドユーザー(最終的なデータの利用者)は、「○○のデータと△△のデータを集計して□□のようなレポートを作って」と具体的な指示を専門家に出す必要がありました。

しかし、この場合、どのデータを組み合わせて、どんなレポートを作るのかを事前に決めておく必要があります。

それはすなわち、”仮説としてほぼ分かっていることををレポートにする作業”です。

近年は、データ量が増えたこともあり、まだわかっていないことをデータの中から見つけ出す(データマイニング)に注目が集まっています。

まだわかっていないことをデータの中から見つけ出すには、様々なパターンのデータの掛け合わせを試したり、可視化の方法を試したり、試行錯誤を繰り返す必要があります。

それは、いちいち専門家に依頼していては実現できないことです。

そんな課題を解決する為に現れたのが、セルフサービスBIです。

セルフサービスBIでは、エンドユーザー(最終的なデータの利用者)自身が、自分でデータの分析やレポートの作成ができます。都度、専門家に依頼する必要はありません。

結果として、エンドユーザーは試行錯誤を高速に繰り返すことができ、従来型のBIでは得られなかった、価値ある情報をデータの中から見つけ出すことができるようになりました。

このセルフサービスBIの普及こそが、今、BIツールが注目される2つ目の理由です。

セルフサービスBIの普及により、私たち非専門家でも、膨大なデータを簡単に可視化できるようになりました。

今、データが身近に溢れ、データを用いた意思決定が求められる時代になっています。

さらに、専門的な知識がなくても、膨大なデータを使ったデータの分析やレポートの作成ができるようにもなっています。

ついに、BIツールが大衆のものになる準備は整いました。

おわりに

今回は、今、BIツールに注目が集まる2つの理由というテーマで、歴史的な流れや、最近のBIトレンドについて確認しました。

これから一般的に使われるようになるであろうBIツールを、今からちょっとだけ先取りして学んでおくのも良いのではないでしょうか。

次回は、BIツール分析(ビジュアル分析)の進め方についてです。

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それではまた!

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