最新 医療介護 週間ニュースランキング(12/10~12/17)
はじめに
医療介護データ研究所の まじめな所長 です。
先週Twitterでシェアしたニュースの中から、たくさん見られたものをランキングとして紹介します。
先週の振り返りにぜひ活用ください。
第5位 公民館でオンライン診療、調整難航の見通し 538imp
公民館等に「医師が常駐しないクリニック」を設置する案があることをご存知でしょうか。
PC操作に不慣れな高齢患者などのために、看護師や介護スタッフがサポートしながらオンライン診療を受けることができるクリニックです。
規制改革推進会議や社会保障審議会 医療部会にて議論が進んでいます。
へき地などで医師がいない地域などでは、有効性が高そうです。
前向きに進むことを楽しみにしていたのですが、どうやら難航しそうな様子です。やはり開設への規制が厳しく、様々な条件付きでの実現を考える厚労省と、出来る限り条件を付けずに拡大を目指したい規制改革推進会議側とで意見が平行線のようです。
引き続き検討が進んでいきますので、これからの動向にも注目です。
こちらの記事も参考になります。
第4位 医療経済実態調査、給食費・光熱費・人材紹介会社への手数料なども把握 550imp
医療経済実態調査は、医療機関の経営実態を把握して、診療報酬改定活かすために行われる調査です。
診療報酬改定議論の根拠になるため、非常に重要な調査です。
例えば、この調査で、特定の病床機能については利益がしっかりと確保できていることがわかれば、「報酬を増額する必要はない」と判断される可能性があります。
一方で、明らかに医療機関経営が成り立っていないことがわかれば、「報酬を増額しなければいけない」と判断される可能性もあります。
しっかりと実態を伝えていくことが必要です。
今回、医療経済実態調査では、「急騰が指摘される給食費や光熱水費の詳細な状況把握」「医療機関等の負担増が指摘される人材紹介会社への紹介手数料支払い状況把握」などの改善を行う予定とのことです。
昨今、特に影響の大きい給食費や光熱水費についても調査対象になることは吉報です。しっかりと調査いただき、厳しい現状について明らかにしていきたいですね。
第3位 医療計画|在宅医療において積極的役割を担う医療機関を設定 645imp
医療計画に関する検討も佳境を迎えています。
今年度中に、国としての方針を固めて、来年度以降は都道府県による具体的な検討に入っていきます。
個人的には、特に、今後ニーズの拡大が期待される在宅医療について、どのような取り扱いになるのかに注目しています。
今回の検討会の中では、「在宅医療において積極的役割を担う医療機関」および「在宅医療に必要な連携を担う拠点」を在宅圏域ごとに設定する方針が示されました。
各地域において各地域独自の在宅医療ネットワークが構築されていくことになります。
その中で、自院はどのようなポジションになっていくべきなのか、在宅医療機関のポジション取りはもう始まっているのかもしれません。
第2位 出産費用増額に向けて、高齢者の保険料負担を増やす 716imp
12月9日に開催された社会保障審議会 医療保険部会では、出産費用増額に向けて、高齢者の保険料負担を増やすという趣旨の議論がなされました。
これまで高齢者を支えるために、現役世代が社会保障費の負担をするという構図が当り前でした。
その当り前を変えていくために、全世代型社会保障が提唱されてきました。
その成果が徐々に出つつあり、今回の議論においては、現役世代のために、高齢者が負担をするという構図が示されました。
少子高齢化が急速に進む中、新しい価値観での給付と負担を考えていく必要があります。
第1位 地域医療構想、着実に、描いていた2025年に近づいている 786imp
地域医療構想のワーキンググループでは、これまでの病床機能の変遷のデータを示し、当時思い描いていた理想的な姿に、徐々に近づいていることを示しました。
地域医療構想が始まったときには、まだまだ先のことに思えた2025年がもう目前まで迫っています。あためてこれまでを振り返り、ここまでの歩みを評価するとともに、「ポスト医療構想」についても考え、次の目標を設定していく必要がありますね。
先週の注目クイズ 661imp
解答はこちら!
おわりに
今日は、「医療介護 週間ニュースRANKING(12/10~12/17)」を紹介しました!
いかがでしたでしょうか。
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