「初心者」のための長編小説の書き方講座 #3 書き進め方のコツ
3回目の今回は、「書き方」についてお伝えしていきます。
ただ書くだけなら誰でも出来ます。
しかし、そうじゃないと感じているあなただから、この記事を読んでいるはず。
そう。13フェイズや構想をしっかり練っていても、
実際に物語を「綴って」いかなければ完結までには至らないのです。
そこで、私が書く上で大事にしているポイントをいくつかご紹介したいと思います。
1 捨てる文章を書く
登場人物が自由に動き始めたら、思いついたシーンはとりあえず書いてみることです。
「このキャラとこのキャラはこんな会話をしているかもしれない」
と想定して一通り書いてみる。
「こんな場面を挿入するのはどうかな?」
と思ったら書いてみる。
書いてみて、これはこの後の展開にもつながるシーンになるな、と思えば採用。
しかし、今後の展開を考えると必要ない、あるいは話が混乱してしまうかも、と思えば保留か不採用。
そんな「捨て文」は案外多いものです。
頭の中だけでこねくり回していたらまとまらないのでアウトプットする。
それによって思考が整理され、良い話になっていくのです。
また、「この表現すごく良いじゃん♪」
とあなたが気に入った一文があったとします。
しかし前後のつながりや全体の流れの中で見るとしっくりこない、あるいは浮いてしまう……。
そういうときは、
・その一文を活かすために前後の文章を書き直す。
・残念だけど、その一文は諦める。
と言う二つの選択を迫られることになります。
過去の私は、前者を選んでいました。
しかしそれは作者の自己満足的なこだわりであって、作品の中で最も重要視する点ではないことを知ってからは後者を選べるようになりました。
そういう潔さも、書く上では大事なポイントだなと思っています。
2 書き直してOK(と言うか、推敲大事!)
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