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うつ病の父から学んだメンタルコントロール術〜小さな変化編〜

こちらのnoteでは前回の記事に引き続き、メンタルケアについて書いていこうと思う。

前回の記事をまだご覧になっていない方はこちらからどうぞ ↓↓↓

前回の記事では自分の気持ちを言語化し今の自分の状態を認識することの大切さについて話した。

しかし、現状を把握し認めることだけではメンタルを完全に元に戻すことはできなかったのだ。

次の日、父は僕を八時に起こし「昼まで外に行ってこい」と言った。正直、早く起こされても一日が長く感じるだけだと思っていた僕は嫌々ながら外出の用意をした。玄関で父は僕に「無理だと思ったら帰ってこい」とも言った。その言葉がだいぶ行動のハードルを下げてくれた。

目的地は決めないで歩き出した。しばらく歩いて、代官山の辺りまで来ると旧山手通り沿いに西郷山公園という緑豊かな公園を見つけた。公園に入り最初に見える広場の横を通り、小さな丘の方へ進んでいくとそこには展望台があり目黒川付近の街並みを一望することができたのだ。その景色だけで僕は朝早く起きて外に出た甲斐があったなと思えた。

家に帰ると玄関で出迎えた父が「どうだった?」と聞いてきた。僕は全てが父の思い通りになっているように思われて「別に何もなかったよ、」と答えた。すると父は「それでいいんだよ、何にもないってことに気づけたじゃないか」そうか、それも一つの気づきなのか。人が多いなとか家でゴロゴロしたいなとかそうゆう気持ちに気付くことが大事なんだなと、僕は自分の気持ちをキャッチすることの本質に近付いたように思えた。

小さな変化というのは人によって違うので、僕の場合は八時には起きることであったが、例えばちゃんと挨拶するや、一日三食を食べるなど、どんな些細な変化でも起こすことに意味があると思う。

ただ一つ変化を起こす上で、必ず守らないといけないルールがある。それは、もし出来なくても決して自分を責めてはいけないというものだ

僕は小さな変化がもたらす大きな見返りに驚いていた。

まさに行動は気分の解毒剤、絶望の防波堤なのです。









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